【甲斐駒ヶ岳の登山ブログ】長衛小屋から仙水峠、駒津峰ルート

甲斐駒ヶ岳登山ブログ

登山日:2024年7月30日(火)平日
天候:曇り⇒雨
気温:登山口20℃、ピーク15℃くらい
ルート:北沢峠、長衛小屋の登山口から
宿泊:長衛小屋に前泊(前日に仙丈ヶ岳)

甲斐駒ヶ岳は南アルプスの北に位置する日本百名山の一つです。日本に数ある「駒ヶ岳」の中で最高峰の山で、標高は2,967メートル。夏でも雪が積もっているかのように白く輝いているのが特徴です。山を構成する花崗岩(かこうがん)が白く輝くためで、甲府盆地からもその姿がハッキリと見える人気の山です。

北沢峠を挟んで向かいにある「仙丈ヶ岳」が近いことから、北沢峠の小屋やテント場をベースとして1泊2日で甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳を登る人が多く、大変人気のある山になります。

甲斐駒ヶ岳は大きく分けて2つのルートがあり、長野県の北沢峠から登るルートと山梨県の黒戸尾根を登るルートがあります。黒戸尾根は「日本三大急登」の一つでもあり、険しく急な坂道が続くルートです。

今回は以下のような行程で行きました。

7月28日(日):伊那市のホテルで前泊
7月29日(月):仙丈ヶ岳登山⇒長衛小屋泊(詳細は仙丈ヶ岳登山のページ
7月30日(火):長衛小屋⇒甲斐駒ヶ岳登山(詳細は後述)

甲斐駒ヶ岳の登山レポ、北沢峠からの帰りのバスの様子などを写真付きでまとめているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

北沢峠までの林道バス、林道バスの発着所である仙流荘(戸台パーク)駐車場、宿泊した長衛小屋の様子などは仙丈ヶ岳の登山レポでまとめてあります。ぜひ合わせて読んでみてください。
参考 【仙丈ヶ岳の登山ブログ】北沢峠の登山口までの移動や長衛小屋も紹介

甲斐駒ヶ岳の登山レポ

ここからは甲斐駒ヶ岳の登山レポになります。

出発:5時20分、下山:13時40分
8時間20分(休憩含む)8.2km 累積上昇1,269m 下降1,275m

登山ルート:長衛小屋の登山口⇒仙水小屋⇒仙水峠⇒急登⇒駒津峰⇒摩利支天方面のトラバースルート⇒甲斐駒ケ岳の山頂⇒ピストンルート⇒長衛小屋

登り(長衛小屋⇒仙水峠⇒駒津峰⇒甲斐駒ヶ岳)

4時30分 起床。

本当は4時くらいに起きて5時には出発する予定だったけど少し寝坊。途中で何回か目が覚めたけど、6時間くらいは寝れたかな?

5時20分 長衛小屋の登山口から甲斐駒ヶ岳に向けて出発。

最初は沢沿いの緩やかな坂道をひたらす登っていく。

少し進むとロープの岩場が登場。

ロープや鎖場など、岩場をガシガシ登るのは山を登ってる感があって結構好き(ただし雨や露で濡れてないに限る)

5時45分 仙水小屋を通過。

入り口にロープが張られていたし、ひっそりとしていたので営業してないかと思ったけど、どうやら営業してたっぽい。

しばらく緩やかな森林帯を進むと、急に石場が現れる。

この道が意外と長く、しかも気づくと斜面の上の方を歩いていてルートを外れそうになる。なんとも不思議な道。右の樹木との境界線沿いを歩いていけばルートを外れないかも。

「下りで雨が降ったらここは嫌だな・・・」と思いながら進む(嫌な予感は当たってしまうのだが)

6時15分 仙水峠に到着。

ここから摩利支天がよく見えるはずなのだが、あいにくの天気で見えず。

少し休憩して、ここからは駒津峰へ向けての急登区間。

急登区間だけど、路面状況もよくテンポよく登る。

森林限界を超えて、本来なら背後にアサヨ峰、その向こうに早川尾根や鳳凰三山の山々が連なる素晴らしい景色が見えるはずなのだが、、、ガスって何も見えず。残念。

ガスの急登をひたらす登る。

一応、雷鳥を探しながら歩くけど現れず。

7時15分 駒津峰(六合目)に到着。

ルートタイムは1時間半だけど、1時間かからなかったかな。

本来なら周りは360°開けた景色が広がり、仙丈ヶ岳や北岳、北アルプス、南アルプス、富士山も望めるはずなのだが、この日はあいにくの天気でオールガス。

風もそこそこ強かったので、ハイマツの陰に隠れて小休止。
少し風が寒かったので、mont-bellのEXライトウインドジャケットを羽織る。めちゃくちゃ軽くて薄いのに、風をしっかり防いでくれるので、登山でもランでも使えて便利。

パンやおにぎりを食べていると、登山者の一人が声をかけてきた。

『このまま甲斐駒ヶ岳のピーク登られますか?』
「はい、行ってみようと思います」
『そうですか、僕はここで引き返して降りようと思います。風が強そうだし、ピークの眺望も無さそうなので』
「たしかにそうですよね。僕はこのまま甲斐駒ヶ岳のピークまで行ってみます」
『気をつけてください~』

そうか、ピークを目指さず引き返すか。
もったいないような気もするけど、午後から雨の天気予報を考えればそれも妥当かな。

さて、補給も終わったので甲斐駒ヶ岳のピークを目指します。

鎖場もガシガシ登る。
岩が湿ってないので登りやすい。

目指す甲斐駒ヶ岳のピークが薄っすらと、、、見え、、、ない。

八合目。ガスと風が強まるばかり。

景色はまったくダメだけど、岩場の登山は楽しい。

なんとなく白っぽく見えるのが花崗岩で、これが遠くから見ると白く輝く雪のように映るのですね。

摩利支天の脇道(直登ではなくトラバース)経由で山頂へ。

なんか祠っぽいものが見えてきたぞ。

8時50分 甲斐駒ヶ岳に登頂。

いやー、思いっきりガスってますね。
しかもなかなかの風が吹きすさぶ。

ガスってなければ見渡す限りの絶景、甲府盆地も一望できそうですが、まったくなーんにも見えず笑

あまりゆっくりするような環境ではなかったけど、山頂でラーメン食べるために、せっかく水とバーナーを持ってきたんだから、岩場の陰を探して小休止。

作ると美味しそうですね~。

やっぱり山頂で食べるラーメンは美味い!(カップヌードルだけど)

ちなみに、登山のときに使っているバーナーとクッカーはこちら↓

スノーピークのギガパワーストーブはめちゃくちゃ便利!

コンパクトだけど安定性があり、火力も十分!お湯はもちろん、鉄板でも焼き物(肉)とかメスティンとかも使えるので、登山・キャンプでは必ず持っていきます。イグナイター付き(着火部。火がなくても大丈夫なやつ)は少しお高めだけど買って損なし!

クッカーは使いやすければどこでもいいかな。

下り(甲斐駒ヶ岳⇒駒津峰⇒仙水峠⇒長衛小屋)

9時30分、お腹も満たされて休憩もできたの下山開始。

双児山方面のルートから下山しようと思っていたけど、天気も悪いし景色も望めなさそうだったので来た道を戻るルートで下山。

途中、少しだけ晴れ間が差し掛かった感じになったけど。。。

やっぱり基本は曇り&ガス。

12時 仙水峠に到着。
最後に仙水峠から摩利支天が見えたのは唯一のご褒美。

仙水峠で休憩していたらポツポツと雨が降り始めて、あっという間に本格的な雨に。

急いでカッパを着て、石場を下っていきます。

ただでさえ滑りやすい下り、しかも雨で濡れてきたので慎重に進みます。最後に神経使うけど、最初から雨じゃなかったから良かった。

13時40分 長衛小屋に到着。

下りで結構時間がかかってしまったけど、15時の北沢峠発のバスには十分間に合う時間。

長衛小屋で着替えてゆっくり休憩(前日の宿泊者なので更衣室や休憩所が使えました)

14時30分くらいに北沢峠のバス停に移動。

北沢峠のところにある「こもれび山荘」も良さそうな山小屋ですね。

15時ちょうどくらいに出発。
16時前に仙流荘(戸台パーク)の駐車場着。

仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳の登山が無事に終わりました。

甲斐駒ヶ岳の登山まとめ


※写真は前日の仙丈ヶ岳からの甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳の登山、あいにくの天気でしたが、緩やかな樹林帯あり、急登あり、岩場ありとバリエーション豊かな山で、登っていて楽しい山でした。さすが、名峰。百名山も当然ですね。

仙丈ヶ岳が「女王」であるのに対し、甲斐駒ヶ岳は見た目からして無骨な漢って感じ。登山道もそんな印象でしたね。

今回、北沢峠から長衛小屋を起点として仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳と登りましたが、交通アクセスの悪い南アルプスの中では行きやすく、人気があるのも頷ける行程でした。

また甲斐駒ヶ岳に登る機会があれば、次はぜひ日本三大急登の黒戸尾根から登ってみたいですね。

前日に登った仙丈ヶ岳の登山レポはこちら
参考 【仙丈ヶ岳の登山ブログ】北沢峠の登山口までの移動や長衛小屋も紹介
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