【薬師岳の登山ブログ】折立から太郎平小屋を経由するピストンルート

登山日:2023年9月18日(祝)三連休の最終日
天候:曇り(ガス)
ルート:太郎平小屋からピストン
宿泊:太郎平小屋に前泊

薬師岳は、中部山岳国立公園内にある標高2926mの山です。全国に薬師岳と名のつく山は多数ありますが、北アルプス立山連峰の南部に位置するこの薬師岳が最高峰であり百名山の一つとなります。

薬師岳の名のとおり、山頂には「薬師如来像」を祀った祠があり、古くから山岳信仰の対象とされてきました。

薬師岳への登山ルートは以下があります。

  1. 折立⇒太郎平小屋を経由するルート
  2. 立山方面からスゴ乗越を経由する縦走ルート

どちらも有名な登山ルートですが、薬師岳だけを目的に登山するなら折立登山口からのルートがメインとなります。

今回は、折立から入って以下のような行程で行きました。

<シルバーウィーク>
9月16日(土):折立⇒太郎平小屋(前泊)
9月17日(日):太郎平小屋⇒北ノ俣岳⇒黒部五郎岳のピストン
9月18日(祝):太郎平小屋⇒薬師岳⇒太郎平小屋⇒折立

黒部五郎岳の登山も絡めた2泊3日の登山行程です。

今回は、薬師岳の登山レポを紹介します。写真付きでまとめているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

折立登山口までのアクセス、駐車場の様子、折立から太郎平小屋までのルート、太郎平小屋の様子などは「黒部五郎岳の登山レポ」でまとめてあります。ぜひ合わせて読んでみてください。
参考 【黒部五郎岳の登山ブログ】折立から太郎平、北ノ俣ルート

薬師岳の登山レポ

3日目スタート。
ここからは太郎平小屋から薬師岳のピストン登山レポです。

出発:3時00分、到着:11時30分
8時間30分(休憩含む)14.8km 累積上昇834m 下降1740m

登山ルート:太郎平小屋⇒薬師岳山荘⇒薬師岳⇒薬師岳山荘⇒太郎平小屋⇒折立登山口

午前2時 起床。
前日の黒部五郎岳の疲れが残るも、身支度を済ませて外へ。

前日より寒く、ウィンドブレーカーとニット帽を被ってのスタートです。

登り(太郎平小屋⇒薬師岳)

午前3時 出発。
太郎平小屋を出て左手(北東)が薬師岳へのルートです。

ヘッデンをつけて20分くらい平坦な木道を歩きます。
真っ暗だったので写真なし。

少し降ろされて「太郎平キャンプ場」に到着。

同じ「太郎平」がつくのに、小屋とキャンプ場がずいぶん離れてますね。登山でテント泊もしたことがありますが、小屋が近くにあると安心感が違います。

太郎平キャンプ場を過ぎると、急登。
樹木帯、足元は岩場・ガレ場が続きます。

暗いのでルートロスしないように慎重に進みます。

木道を抜けてハイマツ帯に入ると薬師岳山荘までもう少し。

少しずつ夜が明けてきました。

4時45分 薬師岳山荘に到着。
外のベンチをお借りして食料補給。

薬師岳山荘からも薬師岳に向かう登山者が結構いました。

徐々に明るくなってきて、いよいよ展望が!

まったく見えず・・・(T_T)

天気が良ければ見事な圏谷群や雄大な山々の景色が楽しめるのに。

ガスで代わり映えしない景色の中、ひらすらガレ場を登ること40分。
ようやくピークっぽい雰囲気になってきました。

ピークかな?っと思ったところから意外と歩かされて、ようやく本当にゴールっぽい。

5時40分 薬師岳に到着。

景色が望めず、写真も撮らず休憩もそこそこで登ったので、かなり早く着いた笑

それでもピークには人がたくさん。

薬師如来像にお参りをして。

手頃な岩場に腰掛けて、ゆっくり休憩。
パンなど食料を食べながら、話題は恒例の「アレ」の話題。

「アレ」とは「雷鳥」

実はわたくし、日本アルプスをはじめ、大小さまざまな山に登ってきましたが、雷鳥にお目にかかったことがないんです。

比較的晴れ男で、登山のときは快晴のことが多く、雷鳥の出現確率が落ちるとはいえ、ここまで会えないとは・・・もはや仲間内でも半分ネタになっている「今回こそは!」の雷鳥。

曇りでガスという、雷鳥を出会うには絶好の環境。
否が応でも期待は高まります。

下り(薬師岳⇒太郎平小屋⇒折立登山口)

6時10分 薬師岳を出発。

ところどころにあるハイマツを慎重に眺めながら下山します。

・・・いないなぁ・・・

6時40分 薬師岳山荘に到着。

なんとなく今回もダメか?の雰囲気が漂う。

薬師岳山荘を出発し、周りを見回しながらガレ場を下る。

圏谷群の景色も望めず。

さらに淡々と下る。

ん?
何か動いた?

止まってよく確認。

雷鳥だーー!

やったー\(^o^)/

本格的に登山を開始してから苦節10年。
ついに雷鳥に会うことができました。

今まで出会えなかったことを取り返すかのごとく、
少なくとも5羽の雷鳥。
家族かな?

少し遠目ではありましたが、確かに動く雷鳥をこの目で堪能することができました。

ありがとう、雷鳥。
さようなら、雷鳥。

景色は全然ダメだったけど、これだけで十分だよ、雷鳥。

・・・いや、景色も堪能したかったな。

さて、気持ちが満たされたところで、あとはひたすら下ります。

登りは真っ暗で何も見えなかった薬師岳への道。

晴れていればとても気持ちよさそうな登山道ですね。

前半の急登も、こんな岩場だったのですね。

木道に入り、太郎平小屋ももうちょい。

8時50分 太郎平小屋に到着。

天気もあまりよくなかったので、少し休憩をして早々に出発。

一昨日登った登山道を、折立まで一気に下る。

前半の整備された石の階段や舗装路は苦手。
歩調が合わず疲れる。

後半の土の急登はリズムよく一気に下る。
(よって、写真も1枚もなし笑)

11時30分 折立登山口に到着。

太郎平小屋から、ルートタイム3時間20分のところを2時間半で下山。
いつも出る下山終盤の「ウンザリ感」も今回は出ず。

黒部五郎岳、薬師岳の2泊3日の登山。
雨に降られることもなく、充実した楽しい登山でした。

薬師岳の登山まとめ

ここまで、薬師岳の登山レポをまとめました。

折立登山口から太郎平小屋までの登りは「黒部五郎岳の登山レポ」でまとめたので、薬師岳の登山レポは短め。ガスってなければもうちょい写真も感想も多くなったことでしょう。

折立からの薬師岳ルートは、切り立ったような危ない箇所もなく、比較的安全に楽しむことができるルートではないでしょうか。急登でやや体力を使いますが、太郎平小屋や薬師岳山荘で1泊使う行程なら、ほどよい疲れと充実感を味わえるルートだと思います。

今回、薬師岳登山の日は天気がイマイチでしたが、
念願の雷鳥に会えたのは嬉しい!

これを機に、どんどん目の前に現れていいんですよ。

折立登山口までのアクセス、駐車場の様子、折立から太郎平小屋までのルート、太郎平小屋の様子などは「黒部五郎岳の登山レポ」でまとめてあります。ぜひ合わせて読んでみてください。
参考 【黒部五郎岳の登山ブログ】折立から太郎平、北ノ俣ルート
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