【鳳凰三山の登山ブログ】急登の中道ルートから薬師岳、観音岳、地蔵岳のピストンルート

登山日:2021年9月23日(祝日)
天候:晴れ
ルート:中道ルート登山口から薬師岳、観音岳、地蔵岳のピストンルート
移動:車
駐車場:中道ルート登山口(雑木林)

鳳凰三山は、薬師岳・観音岳・地蔵岳の3つの山の総称で、日本百名山の一つに選ばれています。最高峰は観音岳の2841m。オベリスクと呼ばれる地蔵岳の槍のような岩塔や、花崗岩と白砂が特徴的な山です。

南アルプスの山々を一望できる稜線歩きは絶景中の絶景で、2021年9月の鳳凰三山の登山は天候にも恵まれて最高の景色を楽しむ登山となりました。

今回は、鳳凰三山(薬師岳・観音岳・地蔵岳)の登山レポと、登山口となった中道ルート登山口の様子などもまとめます。ぜひ最後まで読んでみてください。

鳳凰三山の登山ルート

鳳凰三山には薬師岳・観音岳・地蔵岳があります。全部登るのか?一部を登るかによって推奨ルートも異なりますが、一般的には以下の4つのルートがメインルートとなります。

  1. 夜叉神峠から辻山を通るルート(薬師岳方面)
  2. 御座石温泉から燕頭山を通るルート(地蔵岳方面)
  3. 青木鉱泉からドンドコ沢を通るルート(地蔵岳方面)
  4. 雑木林から中道を通るルート(薬師岳方面)

都心部の人からは夜叉神峠からのルートが人気です。交通のアクセスがよく、1,800mからの開始なので登山道もそこまで急登ではありません。歩く距離が少し長くなりますが、一番オーソドックスなルートです。

地蔵岳方面からの登山ルートとしては、青木鉱泉からドンドコ沢を通るルートも人気です。

今回は、青木鉱泉を過ぎて中道ルートの登山口(雑木林)から登山を開始するルート(薬師岳までかなり急登)で鳳凰三山をピストンしました。

中道ルートの駐車場

中道ルート登山口の駐車場は、ちゃんと整備された駐車場ではありません。雑木林の中の木の隙間に車を置くだけです。

木の間に車を停めます。

中道ルート登山口までは、青木鉱泉を抜けてしばらく舗装路と砂利道を走るのですが、大きめの石がゴロゴロ落ちていたり、凹凸も段差が大きいので、車高の低い車だと厳しいと思います。

ちゃんとした登山口があるわけではありません。

登山口の雑木林は、それほどスペースが広い場所ではありませんが、それほど人気のルートではないので停められないことはないと思います(混んでいると、やや強引に藪に突っ込む形で停めることになると思いますが)

登山仲間の車(インプレッサ)で行きましたが、途中で石を何回も拾ってたし、1回だけ大きめの石に車の底を思いっきり当ててました。壊れなくてよかった・・・

鳳凰三山の登山レポ


※GPSを途中で止めてしまったので上図の距離は不正確

出発:4時30分、下山:16時30分
12時間00分(休憩含む)15.5km 累積上昇3,156m 下降3,188m

登山ルート:中道ルート登山口⇒中道ルート(急登)⇒薬師岳⇒観音岳⇒地蔵岳⇒ピストンルートで下山

登り

午前4時30分 中道ルート登山口から出発。

今回もいつもの登山仲間と3人パーティーです。

9月23日の午前4時半。
あたりは真っ暗の雑木林。
人もいないのでめちゃくちゃ怖いですね。

ヘッデンを点けてますが、ピークの縦走とは違い雑木林は怖いです。一人だと絶対無理ですね。

砂利道から細い登山道に入り、しばらく真っ暗の中を登っていきます。

1時間ほど登ってようやく明るくなってきました。

地図を確認しながら作戦会議。

しばらくカラマツ林が続きます。

景色はあまり変わらないのですが、清々しい木々の登山。

少しずつシラカバが多くなってきました。

シラカバ林になり、さらに急登になってきました。

急坂を登り、標高をグイグイ上げていく。

8時00分 御座石に到着。

御座石の標高は2,300mくらい。

すごい石ですねぇ。

転がってきたらぺっちゃんこですね。

さあ、先に進みましょう。

登ること50分。
木々の隙間から富士山が!

ここまで景色はまったく見えなかっただけにテンションが上ります。

さらに30分登り、周りも開けてきました。

富士山をバックに最高の一枚。

めっちゃお気に入りの一枚で、スマホの待ち受けにしました笑

標高的にも時間的にもそろそろ薬師岳に着くけど・・・

と思っていたら、

それは突然現れました!

壮大!圧巻!

写真だと5%くらいしか伝わらないのですが、
突然目の前に現れた北岳、間ノ岳のとんでもない迫力!

ドーーーン!とそびえ立つ山々が迫ってくるようで、ただただ圧倒されます。

これはもう実際に登って見るしか伝わらないと思うのですが、ずーっと木々が続いた登山道から、突然現れる南アルプスの山々の景色は、長年登山を続けていますが、間違いなくベスト3に入る光景です。

9時30分 薬師岳に到着。

南アルプスの山々を堪能しながら、15分ほど休憩。

ここまで天気良く半袖で来たけど、稜線は場所によっては風が強くて肌寒いので、ウィンドブレーカーを着ます。

岩の間にザックをデポして、観音岳と地蔵岳を目指します。

鳳凰三山は、薬師岳が2,780m、観音岳が最高峰2,841m、地蔵岳が2,764mとなるので、「薬師岳↗観音岳↘地蔵岳↗観音岳↘薬師岳」となります。

ここからの縦走ルートは景色がヤバいです。

晴れてよかった~。

10時20分 観音岳に到着。

観音岳は、薬師岳や地蔵岳に比べるとピークも狭くてやや地味な感じ。

とはいえ、見渡す景色は美しい。

さあ、次は鳳凰三山の最後「地蔵岳」を目指しましょう。

地蔵岳までは白い砂土のザレ場が続きます。

いやー、地蔵岳までなかなか長いぞ。

木の向こうに地蔵岳のオベリスクが見えてきました。

観音岳から地蔵岳までは結構あります。

すごいトンガリ!

いやぁ、長いな笑

11時40分 地蔵岳に到着。

こんな南アルプスの山のてっぺんに地蔵が。

しかもたくさん笑

オベリスク、かっこいいですねー。

槍ヶ岳といい、人はなぜトンガリをかっこいいと思い魅了されるのでしょうか。

下り

地蔵岳を堪能したので、そろそろ戻りましょう。

11時50分 下山開始。

下山といっても観音岳までは登りです。

隙間から見えるオベリスクとパチリ。

地蔵岳から観音岳までがやっぱり長い。
ルートタイム1時間10分だから当然ですが、ここの区間が一番長く感じました。

13時00分 観音岳に到着。

さくさく進みましょう。

13時30分 薬師岳に到着。

デポしておいた荷物をピックアップして、給水と補給の休憩。

下山の道のりも長いので、早々に出発です。

稜線を外れると暑くなってきたので、再び半袖に。

最後の富士山。

ひたすら来た道を下ります。

途中の写真はまったく無し笑

急登の下りはリズムよくサクサク下っていくので、途中で足を止めて撮ることがありません。特に景色が変わらない下りですし。

唯一の写真。

みんな結構疲れてます。

それでも続く下りの帰り道。

少しずつ暗くなり始めて、いい加減ウンザリしてきました。

でも、まだ続く。

ウンザリし始めてから1時間半くらい笑

16時30分 中道ルート登山口に到着。

全行程12時間(休憩含む)

久々のロング登山となりました。

鳳凰三山の登山まとめ

ここまで、鳳凰三山(薬師岳・観音岳・地蔵岳)の登山レポをまとめました。

久しぶりの12時間行程でかなり疲れましたが、天気にも恵まれて最高の景色を堪能することができました。

何度もいいますが、
急登を登りきって稜線に出た瞬間の景色!
目の前に迫る南アルプスの迫力!

稜線歩きしていても、何度も周りを見回して目に焼き付けたくなる景色です。日本アルプスを登るハイカーなら、一度は見てほしい景色です。

今回の行程は少し体力を必要とする行程ですが、地蔵岳にある鳳凰小屋や、薬師岳小屋などを拠点にして、朝の稜線歩きを楽しむのも良さそうですね。

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