【仙丈ヶ岳の登山ブログ】北沢峠の登山口までの移動や長衛小屋も紹介

登山日:2024年7月29日(月)平日
天候:晴れ
気温:登山口24℃、ピーク20℃くらい
ルート:北沢峠登山口から
宿泊:長衛小屋に後泊(次の日に甲斐駒ヶ岳)

仙丈ヶ岳は、南アルプスの北に位置する3,000m級の山で日本百名山の一つ。別名「南アルプスの女王」と呼ばれています。北沢峠というところにある登山口から登るルートが有名で、同じく百名山の「甲斐駒ヶ岳」も北沢峠に登山口があることから、北沢峠にある小屋やテント場を起点として、仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳を一緒に登る人が多いです。

今回は以下のような行程で行きました。

7月28日(日):伊那市のホテルで前泊
7月29日(月):仙丈ヶ岳登山⇒長衛小屋泊(詳細は後述)
7月30日(火):長衛小屋⇒甲斐駒ヶ岳登山(詳細は甲斐駒ヶ岳登山のページ

仙丈ヶ岳の登山レポ、仙流荘駐車場の様子、登山口までの移動、長衛小屋での宿泊などを写真付きでまとめているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

仙丈ヶ岳の登山口(北沢峠)へのアクセス

仙丈ヶ岳の登頂ルートはいくつかあるのですが、最も有名なのが北沢峠登山口からのルート。

北沢峠の登山口まではマイカー規制があるため林道バスを利用します。

自家用車で林道バスの乗り場「仙流荘(戸台パーク)の駐車場」まで移動⇒林道バス⇒北沢峠の登山口

北沢峠の登山口から徒歩10分程度のところに「長衛小屋」があり、長衛小屋に1泊すれば着替えなどを小屋に置いて仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳と、二日で登ることができるので便利です。

仙流荘(戸台パーク)の駐車場

まずは林道バスの発着所である「仙流荘(戸台パーク)の駐車場」まで自家用車で移動します。伊那市の市街地から、早朝なら30分くらい。2024年の運行表は以下のとおりで、始発の「6:05」に乗るために5時過ぎに到着しました。

仙流荘の駐車場は約400台あり、停められないことはなさそうです。

仙流荘に聞いたところ、お盆・山の日の三連休・9月のシルバーウィークはかなり混むらしく、前日の21時くらいに満車になってしまう年もあるそうです。

僕が行ったのは7月29日の月曜日。学校関係など夏休み中でしたが、平日だけあって駐車場も余裕があり、6:05発の林道バスも問題なく乗ることができました。※とはいえ、平日としては登山者が結構いました。

5時過ぎ 仙流荘(戸台パーク)の駐車場に到着。
空いていてスムーズに停められる。

5時20分 身支度を整えてバス乗り場へ。


バスの列にザックを置いて順番待ちを確保。


こちらはバスの乗車券購入の列。
列になってますが、販売が始まるとすぐに流れて購入できました。


仙流荘内に発券機があります。


発券機は「PayPayやICカードでの購入」と「現金」での購入に分かれてましたが、なぜか現金購入の方がスムーズに流れる笑

南アルプス林道バス

北沢峠行き「南アルプスクイーンライン」

バスは一人一席。
荷物は膝に載せられるだけです。

北沢峠までノンストップで1時間弱の乗車です。

基本的には一人一ザックなのですが、膝に載せられれば2つくらいOK。僕自身も、長衛小屋に置く用の荷物(mont-bellトートバッグ)と、登山用の荷物(ザック)に分けて乗りました。

北沢峠

7時ちょうどくらいに北沢峠着。
途中で止まることもないので、しっかり時間通りに到着しますね。

林道バスが連続して何台も北沢峠に着くので、一時的に人が多くなるけど、そのまま登山に行く人、長衛小屋へ行く人などに分かれてすぐに空いてきます。

北沢峠にはトイレもあり、登山前に利用すると便利。

バスが到着したところに、仙丈ヶ岳への登山口と甲斐駒ヶ岳への登山口があります。

長衛小屋での宿泊

仙丈ヶ岳へ登る前に、まずは今晩宿泊予定の長衛小屋(ちょうえいごや)へ荷物を置きに行きます。

北沢峠から徒歩10分くらいです。

今の小屋は、平成24年に新築された新しい小屋でとても綺麗です。

宿泊場所はカーテンで区切られた個室です。完全個室ではないですが、それなりのプライベート空間はあります。荷物を整理したり広げる空間もあります。ただし、繁忙期は同じスペース(3人用)に相部屋になると思います。

食堂も綺麗。夕飯付きで宿泊しましたが、ご飯や味噌汁はおかわり自由。しっかりエネルギー補給できます。

外にくつろげるテーブルスペース(宿泊者のみ利用可能)があり、仙丈ヶ岳の登山の後にワインを飲んだりしてまったり。

隣にテント場スペースがあります。

手前がテント泊する人のトイレ。

テント場は予約不要です。

長衛小屋のテント場も人気スポットで、平日なのにたくさんのテントが立ってました。テント泊だけでも楽しめそうな雰囲気です。繁忙期は場所取りが大変そうですね。

長衛小屋の宿泊は要事前予約です。繁忙期(お盆、シルバーウィーク、土日など)はすぐに埋まってしまうので早めの予約をおすすめします。僕は「朝食なし夕食付き」の宿泊で、宿泊6,800円+夕食2,000円=8,800円でした。詳しい料金や問い合わせ先は長衛小屋のホームページから確認してみてください。
参考 長衛小屋のホームページ

仙丈ヶ岳の登山レポ

ここからは仙丈ヶ岳の登山レポになります。

出発:7時40分、下山:15時00分
7時間20分(休憩含む)10.2km 累積上昇1,311m 下降1,344m

登山ルート:北沢峠の仙丈ヶ岳登山口⇒小仙丈ヶ岳⇒仙丈ヶ岳⇒仙丈小屋⇒馬の背ヒュッテ⇒千丈藪沢小屋ルート⇒五合目⇒二合目から長衛小屋方面のルート⇒長衛小屋

登り(登山口⇒小仙丈ヶ岳⇒仙丈ヶ岳)

7時40分 北沢峠の登山口から仙丈ヶ岳に向けて出発。

五合目くらいまでは森林地帯が続きます。
傾斜もなだらか、日差しも遮ってくれるので心地よい。

9時 五合目(大滝ノ頭五合目)到着。

五合目(大滝ノ頭五合目)で、小仙丈ヶ岳方面か藪沢方面かの分岐になります。登りは小仙丈ヶ岳方面へ。

ハイマツ帯となり、一気に空が開ける。

めちゃくちゃ天気いい~。テンション上がる。

10時10分 小仙丈ヶ岳に到着

目指すはまだまだこの先。

北岳、間ノ岳もバッチリ。
その後ろには富士山も見えます。

天気良く、景色が素晴らしすぎる。

日本三大カールの一つ、藪沢カール。

素晴らしいですね~

藪沢カールを横目に登り、
11時10分 仙丈ヶ岳登頂!

人が多かったので、少し空くのを待ってよさそうな場所で休憩。

パンを補給。美味い~。

天気の良い仙丈ヶ岳。山頂がそこまで広くないのもありますが、平日なのにそこそこ登山者が多かったです。さすが南アルプスの女王。登りやすい人気の山だけはありますね。

少しピークからの景色を堪能して、下山を開始。
仙丈小屋でゆっくり休憩することにしました。

下り(仙丈ヶ岳⇒仙丈小屋⇒馬の背ヒュッテ⇒千丈藪沢小屋ルート)

11時55分 下山開始。
なんだかんだ40分くらいいたのか笑

帰りは仙丈小屋、馬の背ヒュッテの藪沢方面から。

さようなら、仙丈ヶ岳。

眼下に広がる藪沢カールは圧巻ですね~。
次の日に登る甲斐駒ヶ岳もカッコいい。

12時10分 仙丈小屋着。

仙丈小屋の外のベンチは甲斐駒ヶ岳向きにテーブルがあるので景色を堪能しながら休憩。

少し休憩したあとに仙丈小屋を出発。

ハイマツ帯から見える甲斐駒ヶ岳の美しさ!
ホントに雪がかぶっているみたい。

分岐は馬の背ヒュッテ方面へ。

13時5分 馬の背ヒュッテに到着。
ヒュッテの外のベンチで一休み。

馬の背ヒュッテからは大滝ノ頭(五合目)方面へ。

五合目から二合目は来た道の折り返し。
二合目からは長衛小屋方面のルートへ。

15時 長衛小屋に到着。

仙丈ヶ岳の登山まとめ

仙丈ヶ岳の登山は天気にも恵まれ、とても印象的な登山となりました。

  • 前半の木陰の中の緩やかな道
  • 後半の雄大な景色と南アルプス山々

すべてが優しい印象で「南アルプスの女王」という呼び名のとおりだと感じながらの登山でした。

合間合間で休憩を入れて、合計7時間半の登山。
行程も緩すぎずキツすぎず、ほどよい疲労感でしっかり登山を堪能できる山です。

北沢峠からの仙丈ヶ岳は、誰でも楽しめて誰にでもおすすめできる登山ルートですね。

次の日に登った甲斐駒ヶ岳の登山レポはこちら
参考 【甲斐駒ヶ岳の登山ブログ】長衛小屋から仙水峠、駒津峰ルート
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