このページでは、登山靴「caravan(キャラバン)C1_02S」の特徴や実際に履いて登山した感想などをご紹介します。
トレッキングシューズの大定番であるキャラバンシューズ。公式サイトでは「初心者から愛好家まで、低山はもちろん、 富士登山、尾瀬や屋久島でのトレッキングにも最適です」と紹介されている登山靴です。
機能性はどうなのか?また北アルプスや南アルプスなど中上級者向けの山には合わないの?など、買う前に疑問に思うこともまとめました。
キャラバンのこのシリーズは登山を始めた10年前から愛用しているシューズです。ぜひ参考にしてみてください。
キャラバン C1_02S登山靴の特徴
キャラバン「C1_02S」はキャラバンを代表するモデルで、以前は「キャラバンシューズ」として売り出されていた歴史の長い登山靴です。
最初にひとつ言いたいことがあります。
公式サイトでは「低山はもちろん、 富士登山、尾瀬や屋久島でのトレッキングにも最適です。」と書いてあり、推奨も日帰り登山とありますが、1泊2泊の登山も全然OKだし、北アルプスや南アルプスといった3,000m級の山々でも全く問題ありません。事実僕はキャラバンC1_02Sで北岳、間ノ岳といった3,000m級、剱岳などの急登や岩場・鎖場も登っています。
甲高幅広の設計
日本人の足は「甲高幅広」と言われています。土踏まずがしっかりあり肉厚もある。幅も広い人が比較的多いのが日本人です。
そんな日本人向きの足に設計されているのがキャラバンC1_02S。
逆に僕のように扁平足・足幅もそれほど広くない人にとっては、足の甲まわりに結構余裕のある設計です。⇒後述しますがシューズ紐である程度調節できます。
つま先が硬いがしっかり曲がる
つま先部分にはしっかり硬さがあるものの、アッパーが柔らかめなのでしっかり曲がります。まさに万能タイプ。
つま先に硬さがあるので、細かい枝や木の根にぶつかっても痛みを拾わないし、足場の小さい岩場なども乗りやすく安定します。
柔らかめのアウトソール
アウトソールは柔らかめの印象です。実際に手でグイッとやっても曲がるくらいです。また、溝が深くて柔らかい土の上などもしっかり捉える印象です。
ただ、溝が深いと土や小石が挟まりやすいデメリットもあります。
これも後述しますが、アウトソールが柔らかいことによって、歩いている間に土は落ちるため、土が詰まってグリップが効かないという印象はありません。
クッションあるメッシュ素材の履き心地
足首まわりのメッシュ素材のクッションが厚いのが特徴です。
足首まわりが柔らかいクッション素材であることで、ミドルカット・ハイカットの登山靴に慣れない人でもストレスなく長時間履くことができます。
ガッツリ硬派な硬めの革登山靴を愛用している人にとっては少し柔らかすぎるかもしれませんが、ほとんどの人にとってプラスになる足首まわりだと思います。
サイズ感と選び方
サイズ感は足の形状によって個人差あると思います。
- 甲が高い・幅が広い人:ぴったりサイズなので、普段のシューズでぴったりのワンサイズ上を選ぶ
- 甲が低い・幅が狭い人:ゆとりあるサイズなので、普段のシューズでぴったりのジャストサイズを選ぶ
登山靴は少しゆとりあるサイズを選ぶのが基本です。
もちろん個人差や好みもあるのですが、ジャストサイズ(つま先に少ししか余裕がない)だと、登山の後半に足がむくんで窮屈になります。さらに下りで足の指がつま先にアタリ、爪や指が痛くなってしまいます。
実際にショップなどで試し履きしてほしいのですが、ぴったりサイズよりもワンサイズ上を選ぶようにしましょう。
余裕がある場合は、インソールやソックスで調整します。
僕はC1_02Sは10年間の登山経験で2足のC1_02Sを履いています。
- 裸足の実寸:24.2~24.4cm
- ランニングシューズ:25.0cm(ナイキ)
- 1回目のC1_02S:24.5cm
- 2回目のC1_02S:25.0cm
最初のC1_02Sは24.5cmで通常だとつま先に少しだけ余裕があり、足の幅や甲まわりはジャストサイズでした。登りはいいのですが、下りになるとつま先が当たってしまい、長い登山の場合は必ず指や爪が痛くなってました。
そこで2回目はワンサイズ上の25.0cmをチョイス。つま先はまあまあ余っていて、足の幅や甲まわりもゆとりがあります。足の幅や甲まわりはシューズ紐をしかり締めたり、ソックスで調整できます。下りでのつま先の当たりはなくなり痛めることもなくなりました。

キャラバン C1_02Sで実際に登山した感想
僕はキャラバン C1_02Sでいろんな山に行きました。北アルプス、南アルプスの山々はもちろん、低山やハイキング、八海山のような岩場鎖場も。
どこの山でも履き心地や機能面でも満足しています。
土の道・岩場・鎖場どこでも万能に歩ける
土の道、小石まじりの登山道、岩場、どこでもしっかり地面と捉えて安定して登ることができます。ソールが曲がるので違和感なく歩くことができます。
土がメインの道
小石や砂っぽい道
岩などのガレ場
また、地面が濡れている土の上でもしっかりソールが食い込んで安定感があり歩きやすいです。
濡れている土の上
岩を登る鎖場
蹴り出しやすく着地も安定
ソールがグイッと曲がってくれるので蹴り出しやすいのも特徴。ソールの硬い革の登山靴だと蹴り出しに少し工夫が必要で疲れやすくなってしまいますが、そういった疲れもありません。
また、着地もしっかり安定してブレることがありません。これはバランスの悪い道での歩きやすさにつながります。
足首は柔らかく着地の印象は硬め
C1_02Sの特徴でも書いたとおり、足首まわりは柔らかく柔軟性もあるので痛くなることがありません。それでいて足首まわりの安定感もあるので、ケガしにくく長時間の登山でもサポートしてくれます。
全体的に柔らかい印象の中、着地の印象は硬めです。ふわふわとした吸収されるような着地ではなく、しっかり地面の反発が実感できます。個人的にはゴツゴツとした岩場や石まじりの道を歩いていると「登山してるな」と実感できて気に入ってます(笑)
メッシュ素材なのに水が一切入ってこない
アッパーがメッシュ素材なのに水が一切入ってこないのも驚き。
これはC1_02Sに限ったことじゃないかもしれないけど、最近の登山靴は本当に安くて性能がいいですね。
沢に流れる川とか水とか、シューズが水没しても中に水が染み込んでくることはありません。
長時間歩いても疲れにくい
往復10時間以上かかるような登山でも疲れにくい印象です。
- 足首まわりが柔らかくサポート力がある
- アッパーがメッシュなので蒸れにくい
登山靴としての機能面でも、メッシュなどの構造面でも疲れにくい工夫がされているからだと思います。

キャラバン C1_02S登山靴の注意点
機能面、履き心地で満足の登山靴でも、注意点もあります。買う前によく注意してみてください。
サイズは1サイズ大きめでゆとりをもつ
これはどの登山靴にも言えることですが、登山靴は少しゆとりあるフィット感で選ぶこと。ぴったりなジャストサイズ(特につま先)は足を痛める原因です。
ただ、この「ゆとり感」が難しく、ゆとりがあり過ぎると靴の中で足が動いてしまい、本来の機能が発揮できないばかりか、マメや擦れの原因になってしまいます。またゆとり感にも個人差があります。
やはり理想はショップで試し履きすることでしょう。
また、アマゾンプライム(Amazon Prime)会員だと「prime try before you buy」というサービスがあります。
サイズ違い、色違いのシューズを複数注文して、家でフィッティングして、気に入ったやつ以外は返却することができます。しかも全部返却することもできるし、返却の送料はかかりません。
家にいながらにして複数の靴をフィッティングできるので、めっちゃ便利です。僕はランニングシューズやウェアを買う時も利用してます。
かかと部分が擦れやすい人への対策
以前の記事で人の足にはタイプ別の足型があること紹介しました。
参考 ランニングシューズ選びに重要な足の形!エジプト型、ギリシャ型、スクエア型?
この分類の中でも微妙に個人差があるのが人の足です。
僕はタイプ的に「甲低め、指先から足幅が広く、かかとが細い」という足の形をしています。
僕のようなタイプはフィッティングが難しく、かかとに合わせると甲まわりがキツくなり、甲まわりに合わせるとかかとが緩くなります。
僕はフィッティングのときに後者で合わせるのですが、そうすると起こるのが「かかとの擦れ」です。特に登りでは蹴り出しのときにかかとが少しだけ浮いてしまうので、かかとが擦れてしまいます。
これはC1_02Sに限った話ではないですが、僕のような足型の場合、C1_02Sでは起こりやすい症状だと思います。
そのため、事前にかかと付近にテープ(もしくは広めの絆創膏)を貼って擦れを防いでいます。

シューズ紐が長い
キャラバンC1_02Sは「なんでこんなに余るの?」というくらい靴紐が長いです(笑)
写真だと少しわかりにくいですが、しっかり靴紐締めてもかなり余ります。足首の一番上のフックを通しても長めです。
足の大きさ(甲の高さ)で少し変わると思いますが、このままだと歩くのに邪魔(踏んだり引っ掛けそう)なので、ちょうちょ結びをした後に全体をもう一度普通結びにしてます。
ランニングシューズも同じですが、こうすることで長さが邪魔にならないし、紐も解けにくくなるので一石二鳥です。
濡れた岩場・木の歩道で過信は禁物
C1_02Sは、沢の水(登山道に流れる川)で濡れたり、雨で濡れた岩場でもグリップ力を発揮すると前述しましたが、それでも限度があります。
当然ですが、こういった雨の日は滑りやすいです。
どんな登山靴でも、基本的に濡れた岩場や木で整備された歩道などは滑りやすいです。靴の性能を過信せず、濡れた状況では慎重に進みましょう。
キャラバンC1_02Sのまとめ
ここまで、キャラバンC1_02Sの特徴や実際に履いた感想をまとめました。
僕自身が気に入っているからか少し褒めすぎてる部分があるかもですが、使っていてそれほど満足できる一足です。
シューズ(特に登山靴)は「履いていてあまり不具合を感じない=とても性能の良いシューズ」ということが言えます。あまり悪いところがないということは、とてもよい(自分に合っている)シューズということです。
これから本格的な登山を始める初心者から、僕のようにガッツリ登山をする経験者まで、誰が履いても満足できるのがキャラバンC1_02Sです。歴史が長く、多くの登山者から支持されているのもうなずけます。