2012年4月15日に開催された「第14回長野マラソン」に参加してきました。
春のマラソンシーズンに開催される超人気の大会で、平坦で走りやすく、長野オリンピックが開催された「アクアウイング」「ビッグハット」「エムウェーブ」「ホワイトリング」などを巡るコースで、大変人気のある大会です。
その人気の高さから、ランネットのエントリーではエントリー合戦必須の大会。前日受付のみということもあって、ホテルなどの宿泊施設の予約も予約合戦があるほどです。
ここでは、長野マラソンの基本情報や実際に走った完走をご紹介します。
長野マラソンのコース攻略
長野マラソンのコースは、基本的には平坦でPB更新を十分に狙えるコースです。※タップ(クリック)で拡大します。
長野運動公園をスタートしてから緩やかな上りが続きます。序盤はペースが上がらなくても焦らずじっくり走りましょう。
5.5km付近、善光寺の大門交差点を左折してからは一気に下り坂になります。ここで少しペースアップして、そのままのリズムで平坦コースも走りましょう。
エムウェーブを過ぎて20km手前から少し厄介な坂道。ここを越えるとあとは平坦が続くので、多少ペースを落としても脚を使い過ぎないようにしましょう。
27kmの更埴橋を過ぎた河川敷コースが一番の我慢どころ。一番苦しい区間だし、コースも単調でちょっと飽きます。ここは集中力を切らさず根性で頑張りましょう。
40kmを通過すれば、あとはゴールの長野オリンピックスタジアムまで1直線。最後はスタジアムをぐるっと回りゴールとなります。
長野マラソン前日
長野マラソンは前日受付のみの大会のため、前日に新幹線で長野入りしてホテル泊としました。
長野駅も長野マラソン一色
午後に長野駅に着き、駅から徒歩5分ほどの「ホテル ニューナガノ」にチェックイン。前述の「長野マラソンのホテル予約について」でも触れましたがキャンセル待ちの予約でした。
受付会場は「ビッグハット」
長野駅から徒歩でも行けなくはないですが、長野駅東口から大会専用のシャトルバス出ているのでバスを利用しました。
ビッグハットではスムーズに受付が完了します。
受付の他に、いろいろな企業のブースが出ていて、どれもこれも欲しくなります。
荷物が増える分、財布の中身は軽くなるのでほどほどにしましょう(笑)
大都市の大会ほどではありませんが盛り上がっています。
受付を終えて長野駅までシャトルバスで戻り、ほどなくして夕食の時間です。
長野といったら蕎麦!ということで、夕飯は某有名なお蕎麦屋さんで一食。
駅周辺は長野市の中心地でもあるので、飲食店やコンビニなどに困ることはありません。蕎麦以外にもパスタ、定食、居酒屋・・・等々、いろいろと揃っています。
また、夜の街を歩いていると、明らかにランナーっぽい格好や体つきの人々がいて面白いです。
その後、コンビニで朝食用と走った後のリカバリー用の軽食を購入。
明らかに買い過ぎです(^_^;)
夜食用の「おやき」を購入してホテルに戻りました。
野沢菜のおやき
第14回 長野マラソンの完走記
長野マラソン当日は5時半に起床。
長野マラソンのスタート会場となる「長野運動公園」は、長野駅から少し離れたところにあり、大体のランナーが長野駅から電車で北長野駅へ行き、北長野駅から徒歩15分くらいで長野運動公園に行きます。
朝、ホテルの窓から通りを見ると、すでにマラソンの格好をしたランナーが次から次へと駅へ向けて歩いていました。
私ももれなくその流れに乗り、電車と徒歩で会場に向かいました。15分のウォーキングがいいウォーミングアップになりました。ちなみに電車代はランナーは無料です。
スタート会場の長野運動公園は広々としていて、自分の場所の確保も余裕でした。トイレ待ちもそれほど混んでいなかったと思います。
荷物はここで預け、ゴール地点の長野オリンピックスタジアムまで輸送してくれます。
スタート~10km(ビッグハット周辺)
午前8時30分、第14回長野マラソンスタート!
スタートから10kmのビッグハット周辺までが、長野マラソン一番の重要ポイントです。いきなり重要ポイントかよ!と突っ込まれそうですが、私が走った経験談(失敗談)です。
まず、スタートしてから善光寺までの5km過ぎまでがゆる~い上り坂になるのですが、これが地味に効きます。というのも、スタート直後という状況も重なり、全然ペースが上がらないのです。
スタート直後、上り坂という状況もあり、ペースが上がらないのは当然なのですが、自分でもビックリするほど遅いペースだったので、私はここで無理してペースアップしてしまいました。
また、善光寺を過ぎると一転、善光寺を背になかなかの下り坂になります。ここでは、今までの上り坂と逆でペースが上げやすく体が軽く感じてしまい想定以上にペースアップしてしまいます。私はここでも必要以上にペースを上げてしまいました。
この10km地点までのペース配分の乱れが後々必ず影響してきます。
ですので、スタート後10kmまではウォーミングアップのつもりで臨み、上りでペースが上がらなくても無理して上げず、下りでは調子に乗ってスピードを出し過ぎないことが大事です。
10km(ビッグハット周辺)~17km過ぎ(エムウェーブ)
10km過ぎのビッグハット周辺から17km過ぎのエムウェーブまではゆるやかな下り坂となります。
また、道幅も広く大変走りやすいコースです。
ここのゆるやかな下りを利用してペースをレースペースに乗せリズムをつかみたいところです。
エムウェーブでは敷地内を走りますが、大変大きい声援が後押ししてくれます。
ちなみに、エムウェーブの出口付近の給水所にてバナナなどの食べ物が置いてありますが、一緒においてある「まんじゅう」には注意が必要です。
結構パサパサしている白あんまんじゅうのため、口の中の水分が一気に奪われます(笑)まんじゅうを食べるときは、必ず給水所の水も片手に食べることをお勧めします(^_^;)
17km(エムウェーブ)~27km(更埴橋)
エムウェーブからホワイトリング過ぎまでの10km近くも走りやすい区間が続きます。
景色も変わりますし、身体的にも一番動ける距離です。途中上り坂もありますが、なるべくペースを落とさず一定のレースペースで進みましょう。
私が走ったときも「このホワイトリングでタラ・リピンスキーとミシェル・クワンがメダルを争ったんだよな~」など考えながら走る余裕がありました。
27km(更埴橋)~ゴール
27km付近の更埴橋からはひたすら川沿いの土手を走ります。
正直ここの区間は厳しかったです(*_*)
30km過ぎの厳しい局面、変わらない景色に加え、スタートから10km付近までの無理なペース配分がここへきて疲労となって現れます。脚だけでなく上半身の疲れも相当でした。
途中の33km付近で、大会ゲストの「高橋尚子さん」が全員のランナーとハイタッチをするために待っていました。「ハイタッチをする元気があるんだから、まだまだこれから!」と声を掛けられ一瞬元気を取り戻しましたが、やはり前半の無理が堪えましたね。
川沿いの土手コースは、コースとして平坦で走りやすく、前半に無理をしなければペースダウンをする要素はありません。前半無理をせず余力を持って土手コースに臨みましょう。
土手コースを過ぎると、あとはゴールまでわずかです。
が、ゴールの長野オリンピックスタジアムが見えてからがまた微妙に長いです(^_^;)
オリンピックスタジアムを左手にぐるっと回り、競技場の入り口を目指します。
入口付近では、大声援が待ち構えています。
競技場に入りトラックコースを走ってゴールです。
長野マラソンゴール後
ゴール後は誘導に従って長野オリンピックスタジアムの広場へ行きます。
ここもスタート地点同様広々としているので、ゆっくりクールダウンしたり休憩することが可能です。また、いろいろな屋台も出ているので、買った食べ物をピクニック気分で食べることができます。
この広場からは、後からゴールするランナーが走っている姿が見えるので、心の中でしっかり応援しましょう!
1つだけゴール後の注意点が。
長野マラソンでは、会場での完走証(記録証)の発行はありません。後日郵送されます。私はそれまで、走った後に会場で即発行される大会しか出たことがなかったので、しばらく1人で完走証の発行場所を探してしまいました。
オリンピックスタジアムからは長野駅までのシャトルバスが運行しています。
参加人数が多いので、結構な列の長さになりますが、運行がスムーズなためそれほど待たされることはありませんでした。
ちなみに・・・
長野駅周辺には銭湯があまりありません。いや、あることにはあるのですが、少し歩くところにある小さな銭湯くらいです。シャワーを浴びたい方はゴール地点のオリンピックスタジアム付近にあるスーパー銭湯をお勧めします。
長野マラソンは記録、PB更新を狙うにはいいコースです。
それだけに、私の中では「失敗ラン」という印象が強く、是非リベンジしたい大会ですね。