【雨のマラソン対策】おすすめの服装と携帯するグッズをご紹介します

雨の日のマラソン対策

このページでは、サブ5、サブ4、サブ3.5ランナー向けた「マラソン大会の雨対策」についてまとめます。

当日持っていく物、走るときの格好(ウェアなど)、走るときに携帯するグッズなど、実際の経験則をもとにご紹介します。

雨の日のマラソン大会は走るときだけではありません。快適に過ごすためには前後の対策も重要になります。走る前・走っている最中・走った後に必要なグッズを場合分けで紹介しているので、ぜひ雨の日のマラソン対策として参考にしてください。

雨対策として準備するグッズ一覧

雨の日用の持ち物一覧です。
重要度順に掲載します。

走る前に必要なグッズ

  • 折りたたみ傘
  • ゴミ袋で作ったポンチョ(100円均一のカッパorポンチョ)
  • エマージェンシーシート(防寒シート)

走るときに必要なグッズ

  • ワセリン
  • ベスト型のポンチョ
  • ツバ付のランニングキャップ
  • ランニンググローブ
  • ハンドタオル

走った後に必要なグッズ

  • 折りたたみ傘
  • 着替え、タオル(下着を含む)
  • 替えのシューズ(靴)
  • ビニール袋
  • ボディーシート
僕はマラソン大会が雨になりそうな時は、上記のリストを印刷して、事前の持ち物チェックに利用してます。

次の章からは、雨の日グッズの必要性と具体的な使い方を説明します。

会場入りしてからスタート前まで

会場入りしてからスタートまでは時間があります。この時間帯に雨に濡れてしまうとテンションが下がります。また冬の大会なら寒さも注意が必要です。

走る前の雨対策をしっかりして、スタート前からテンションを下げないようにしましょう。

折りたたみ傘

折りたたみ傘

マラソン大会の会場入りのときから雨が降っている場合は、折りたたみ傘を使用しましょう。

なぜ折りたたみ傘かというと、走っている最中は預ける荷物(バッグ)の中にしまって預けられるからです。そのときは、折りたたみ傘を入れるビニール袋の用意も忘れずに。

走る前だし撥水性のウィンドブレーカーを着ているから大丈夫、という方もいますが、雨が体に触れると体温が奪われます。特に冬のマラソン大会では雨の寒さは致命的です。

また、会場入りのときに降っていなくても、当日雨が予想される場合は、マラソン大会後の帰りのことも考慮して、折りたたみ傘を持参してください。

荷物を預ける前の服装は、傘をさしていればダウンでもウィンドブレーカーでも構いません。ウォーミングアップをするためにウィンドブレーカーでもいいですし、夏場の大会であれば走る時の服装のままでも構いません。

ゴミ袋のポンチョ

荷物を預けてからのスタート前の整列が一番重要です。

身動きが取れないうえに、大会によっては整列してから30分以上も待たされる場合があるため、雨による体温低下、特に上半身の腕、肩、お腹が冷やされてしまいます。

上半身の冷えを防ぐためには「ゴミ袋で作ったポンチョ」が最強です。

頭からかぶれば上半身全体を覆えるし、雨を全て弾いてくれます。何より、走りはじめた後に、給水所のゴミ入れなどに捨てることができるのが便利です。

袖のあるカッパが気にならないなら、100円均一のカッパやポンチョもおすすめです。走っていて気になるようなら、これもまた捨てることができるので(100円だし・・・いいよね)

エマージェンシーシート(防寒シート)

ゴミ袋ポンチョをかぶるだけでもかなり違うと思いますが、真冬の大会でそれでも寒さが予想される場合は「エマージェンシーシート(防寒シート)」が効果的です。

エマージェンシーシート

防寒シート、防風シートなどと呼ばれますが、エマージェンシーシートに包まるだけで暖かさが全然違います。

スタートまでシートに包まっていて、スタートしたらゴミ箱か大会運営の人に捨ててもらうようにしましょう。スタート地点にゴミ箱がなかったりゴミを回収してない場合は、最初の給水まで持って走り、そこで捨てましょう。

エマージェンシーシートは100円均一でも売っているので、1回きりなら100均で全然十分だと思います。

エマージェンシーシートの代わりに大きめのタオルでもいいかもしれませんが、タオルは寒さは凌げるけど、雨が強いときは濡れてしまい邪魔になるかもしれませんね。

くれぐれもゴミ捨て以外の道路などに捨てないようにしましょうね。

雨の日に走る服装

雨の日に走る服装について、フルマラソン以下の距離では「基本的には晴天時と同じで構わない」というのが僕の持論です。

これは個人差があると思いますので、雨の日の練習などで判断するしかないのですが、僕は、服やシューズが濡れるストレスよりも、ウィンドブレーカーやビニールなどの蒸れやジメジメ感の方が大きくストレスを感じてしまいます。

走れば体温が上がるため寒さはそれ程感じなくなりますし、そもそも雨の中を走るのですから何をやっても濡れるときは濡れるのです。※2012年の新潟シティマラソンのどしゃ降りの前では、走る時は何をやっても無駄だと実感しました。

それよりも、普段練習であまり試していない服装で走ると思いもよらぬトラブルが発生します。ましてフルマラソンなどの長距離になれば尚更です。

走る時は濡れるのは仕方ないと割り切り、その中で走りに影響のない対策をした方がよいと考えます。

ただし、ウルトラマラソンなどの超長距離や、かなりゆっくりペース(キロ7分以上)で走る場合などは、ポンチョなどで防水することを優先させてください。

ワセリン

雨対策でかなり効果を発揮してくれるのが「ワセリン」です。

ワセリン

冬場の大会でランパン、ランシャツのエントリーランナーが利用することも多いですが、雨の日の撥水、保温対策にもなります。肌が露出している部分(特に首回り)やお腹などに塗っておくとなかなかの保温力を発揮します。

少しベタつきますが、冷たい水による体の冷えを防いでくれるので、寒さで体力を奪われないためにもワセリンを利用しましょう。

ベスト型のポンチョ

体を冷やさないために「ベスト型のポンチョ」もおすすめです。

ベスト型ポンチョ

腕や足が濡れても、胴体部分が濡れなければストレスもかなり軽減されます。

暑さ寒さは上半身で感じるので、上半身を冷やさにようにします。お腹など内臓も冷やさないほうがパフォーマンスを落とさず走れます。

ベスト型のポンチョは、それ程走りに影響しないし、ウィンドブレーカーほどの気密性もないため蒸れることもありません。

100円均一で売っているカッパやポンチョなども、走るのにストレスにならなければいいと思います。邪魔なら給水所のゴミ箱などに捨ててもいいので。

ツバ付のランニングキャップ

ツバ付のランニングキャップも雨の日には重要なアイテムです。

ランニングキャップ

走っている時に、雨が当たって一番のストレスとなる部分は目と顔です。

逆に目と顔さえ防げれば、走っているときは意外とストレスなく走ることができます。

ツバ付のランニングキャップをかぶるだけで、雨による顔全体へのストレスがかなり軽減されますので必ずかぶるようにしましょう。

クリアサングラスも目を保護するために効果的ですが、ツバ付のランニングキャップをかぶれば無くても問題ないと思います。

AirPeak(エアピーク)のキャップ、夏の暑い時期にも最適でおすすめです。

ランニンググローブ

冬場の大会ではランニンググローブも重要です。

ランニンググローブ

走って体温が上昇しても手先のような末端はなかなか温まりません。
雨が降っていても降っていなくても、手先が「かじかむ」という事態は体力を奪われ結構なストレスになります。

雨の日のマラソン大会では、できれば普通のランニンググローブではなく、手の甲の部分がナイロン素材になっているようなグローブがよいです。走っているときは、主に手の甲の部分が濡れるので、そこだけでもナイロン素材だと冷え方が違います。

とはいえ、ランニンググローブで手の甲がナイロン素材というのはなかなかないので、気温が低くて寒くなるときはニットのランニンググローブなどが暖かくていいでしょう。

上記のように指が出せる手袋はとても便利。走ってる最中にジェルとかを開けるときも、手袋を脱ぐことなく指先を出すだけでOK。ジェルを開けたら再び指をしまえば寒くありません。

ハンドタオル

ハンドタオルはあると便利なのですが、タイムをシビアに狙う場合は少し邪魔になるかもしれません。

ハンドタオルのメリット ハンドタオルのデメリット
・汗を拭う
・エイドで濡れた手を拭う
・鼻水を拭う
・万が一、転んで怪我した場合の止血用
・ポケットに入れておくと邪魔(特に土砂降りの場合)

ハンドタオルはとても便利で、汗を拭ったり、エイドの水で洗った手を拭ったり、鼻水が出たときに拭ったり、と何かと重宝します。

雨の日は手も濡れるので、エナジーバーやジェルなどが水滴で滑って開けにくくなります。集中して走ってる時にエナジーバーに手間取ると、それだけでストレスになります。そのときにもハンドタオルが便利です。

一方で、ポケットに入れておくとハンドタオル自体が濡れて邪魔になるというデメリットもあります。土砂降りだとハンドタオルが濡れる可能性が高いです。

そのため、

  • あまり濡れない小雨程度なら持つ
  • びしょ濡れになりそうな土砂降りなら持たない

と分けて考えたほうがいいでしょう。

いきなり本番で試すのではなく、事前の練習であらかじめ試しておけるといいですね。

ちなみに僕は、フルマラソン以下(フル・ハーフ・10km)ではハンドタオルは持って走りません。100kmウルトラマラソンのときには持って走ります。

ゴール後に必要なこと

ゴール後は雨でびちゃびちゃ。帰りのことも考えて準備しましょう。

着替え・タオル(下着を含む)

ゴール後にまず行いたいことが「着替え」です。

走った後、少し休みたい気持ちはわかりますが、とにかくまず全身の雨を拭いて、新しい服装に着替えましょう。

走った後は自分の汗と、雨で濡れた水の気化熱で急速に体が冷えます。冬場であれば風邪まっしぐらですし、お腹周りの冷えは内臓を痛めます。

下着も含め更衣室などで全身着替えましょう。

替えのシューズ(靴)

電車やバスなどの交通機関を利用するランナーにとって、預ける荷物が増えてしまうためなかなか難しいと思いますが、替えのシューズは必ず用意しましょう。

どんなに対策を講じても、雨が降ればシューズは濡れます。そして、ランニングシューズは通気性確保のためアッパーがメッシュ素材のシューズが多く、ソックスも間違いなく濡れます。

ゴール後に新しい服に着替えても、履いて帰るシューズが濡れていたままでは足先がまた濡れて冷えてしまうし、泥だらけのランニングシューズでは、帰りの道中、他の方の迷惑にもなります。

車で会場入りしているランナーは、車に戻ってからソックス、シューズを履きかえるのもいいでしょう。

ビニール袋

意外と忘れやすいのがビニール袋。

濡れたランニンググッズを入れるためにも必要ですし、ちょっとした休む場所がない場合に地面に敷いてシートがわりにもなります。

汚れたらゴミ箱に捨てることもできるので、晴れている大会のときでも2、3枚持っておくと重宝します。

僕は大きめのビニール袋(30リットル)を1枚、小さめのビニール袋(20リットル前後)を2枚、どんな大会でも携帯してます。

ボティーシート

ボディーシートは雨のマラソン大会に限らず、どんな大会でも携帯しておきたいものです。

走った後は全身汗だらけ。雨が降っていたとしても、汗はかなりかいています。着替える前に全身を拭いてさっぱりしてから着替えた方がよくないですか?

30枚入りとかだと荷物がかさばるので、僕は以下のような10枚入りの商品を持って行くようにしてます。

寒さ対策におすすめのグッズ

最後にひとつだけ、ぜひおすすめしたいグッズがあります。

寒さが苦手な人におすすめなのが【ミレー】アンダーウェア ドライナミック メッシュです。

ミレー アンダーウェア

薄いノースリーブ型のインナーなのですが、保温力と速乾性が最強です。

気温が下がった寒い日でも温かいし、速乾性が抜群なので汗をかいても気持ち悪さがなくて快適です。雨の日以外でも寒い日のマラソン大会・真冬のマラソン大会のTシャツの下に重宝してます。

ただ、保温力がかなりあるので、暑がりな人にはちょっと暑すぎるかもしれません。そこは普段の練習で使用感をつかんでみてください。

僕は登山も趣味なのですが、春や秋の寒くなる時期にも欠かせないグッズになってます。

雨の日のマラソン対策のまとめ

今回は、雨の日のマラソン大会のときの対策として、走る前・走っている最中・走り終わった後のことにも言及しました。

マラソン大会当日の天気はどのランナーも気になるところですね。

せっかくのマラソン大会、特に楽しみにしていたマラソン大会であれば、晴天のもと清々しく走りたいと多くのランナーが願っているでしょう。

真夏の大会などでは雨が体温を下げてくれるため、雨を期待するランナーもいるかもしれませんが、走る路面の状況や、大会前後の準備、移動などを考えると、雨が降っていない方が望ましいですよね。

ですが、マラソン大会当日の天気は完全に運頼みです。

日本の年間平均降雨日数は約120日。もちろん地域によってかなり差はありますが、それでも3日に1日の確立です。

僕は割と天気には恵まれる方なのですが、それでも何度も雨のマラソン大会に出場しましたし、最初から最後までバケツをひっくり返したような大雨のときもありました(笑)

雨の感じ方は人によって違いますが、基本的には

  • 距離が短くて(ハーフ以下)速く走る時:普段と変わらない格好
  • 距離が長くて(フル以上)ゆっくりめで走る時:雨除け(寒さ)対策が必要

といった感じで切り分けてみてください。

10℃以下での雨の日となると寒さ対策も重要です。

雨の日の走り方の注意点については以下のページで詳しくまとめてあります。ぜひ合わせて読んでみてください。
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