ズームフライ4のレビュー!履き心地・適正ペース・耐久性を実際に履いて体験しました

ズームフライ4のレビュー

ズームフライ3の後継として登場した「ズームフライ4」

ズームフライ3は賛否が分かれるシューズとなりました。特に履き心地において「かかとが抜けるような感覚」といった感想が多く、僕自身も慣れるまで時間がかかりました。慣れると良いランニングシューズでしたが。

まず最初に言えることは、
ズームフライ4は「ズームフライ3の欠点が改善され、履き心地も機能性もとても優れたランニングシューズ」ということです。

このページでは、ズームフライ4の特徴と、実際に履いて走ってみた体験から履き心地・速さ・体験などのレビューを紹介します。

ズームフライ4の特徴

ナイキの公式ページを見ると、フィット感の向上を一番の売りとしています。反発力など走力の機能面ではズームフライ3と変わらない印象です。

フォルム(形状)

ズームフライ4の厚底

横から見るとわかるようにガッツリ厚底です。この厚底が適度なクッションと反発力を生んでくれます。

程よい反発力

シューズの柔軟性を強化したデザインで、足を踏み出すたびに抜群の反発力を発揮するという説明です。

後述しますが、この反発性に関しては「抜群」というよりも「程よい反発力」という表現が正しいかなと思います。

通気性に優れたアッパー

ズームフライ4のアッパー

ズームフライ3から改良された部分としてアッパー素材があります。

軽量メッシュ素材となり、通気性が向上して長時間履いても足のムレを感じず、フィット感が長続きします。

心地よいフィット感

ナイキ公式では「ズームフライ3よりも確実なフィット感が得られる」としていますが、ちょっと表現が違うかな、という印象です。

「程よい締めつけがあり、シューレースのキツさによって締めつけ感も調節できるようになった」というのが近いでしょう。

ナイキ公式としてはかかと部分に触れてませんが、かかと部分も大幅に改良されています。この後の「ズームフライ4の履き心地」をぜひ参考にしてみてください。

ズームフライ4の履き心地

ズームフライ4を実際に履いた履き心地を紹介します。

かかとがしっかりホールドされる

ズームフライ3から大きく変わった部分として「かかとのホールド感がしっかり向上した」というのがあります。

ズームフライ4のかかと

写真を見るとわかるように、かかと部分にひっかかりがついています。ズームフライ3よりも大きめサイズです。ヴェイパーのような感じですね。

この「かかとのひっかかり」によって、かかと部分のホールド感がアップして、蹴り出しの時に脱げるような感覚はなくなっています。

程よい締めつけ感

ズームフライ4のフィット感

売りにしている「フィット感の向上」はそのとおりです。「しっかり」というよりも「程よい」という表現の方が近いですね。

ズームフライ3のときは、シューレースを締めなくてもアッパー部分が「ギュッ」と締めつけてる感じがして、僕的には少し窮屈でした。

ズームフライ4もアッパー部分は一体型ですが、締めつけ感が程よい。緩くなくキツくなく。シューレースによって自分で調節できるようになったのも機能的に向上した部分だと思います。

ズームフライ4で走った感想

ズームフライ4で走った感想

ここからは、ズームフライ4で実際に走った感想を紹介します。

蹴り出しの感覚(反発力)

蹴り出しの感覚は「抜群の反発力」というよりも「程よい反発力」という印象です。テンポネクストやヴェイパーフライのような「勝手にめっちゃ前に跳ねる!」という反発力はありません。

逆に言うと、自分でコントロールしやすい反発力なので、スピードを出したければしっかり反発力が得られるし、スピードを抑えても安定感があります。

着地の感覚

着地の感覚は柔らかい印象です。

ズームフライ4のソール

テンポネクストのようなカチッと硬いソールではなく、少しだけ柔らかめのソールです。そのため着地も柔らかいです。

反発力をしっかり感じたいランナーさんには少し物足りないかもしれませんが、これは初代ズームフライから続く厚底ならではの着地の感覚ですね。

適正ペース

適正ペースは4分/km~6分/kmくらいでしょう。

スピード域についてはかなり幅広く対応できるのではないでしょうか?

キロ4分よりももっと速く走っても大丈夫だと思うし、キロ5分半~6分で走っても十分機能を引き出せると思います。

キロ6分より遅くなると本来の反発力やスピード感は得られないかもしれません。ゆっくり走っても履き心地がよく走っていても違和感はないんですけどね。

第28回えびすだいこく100kmマラソンでもズームフライ4を履いて走りました。終盤はキロ7分半~8分になってしまい、シューズがオーバースペックになってしまった感があります。

耐久性(距離適性)

耐久性はしっかりあります!

耐久性に関してはズームフライ3も長持ちしましたが、ズームフライ4もソールのヘタリが遅い印象です。

ズームフライ4のソールのヘタリ具合

こちらはズームフライ4で1,500km以上走ったあとの写真ですが、そこまでソールが削れてません。クッション性や反発力も違和感があるほど衰えていないので、練習でガンガン履いても問題なく機能を発揮してくれると思います。

ズームフライ4で対応できる種目

ズームフライ4の対応距離「どの種目のマラソン大会まで対応するか?」についてですが、僕の印象では「ロードの5kmや10kmの短距離からフルマラソンまで」です。

逆にトラック競技、フルマラソン以上(100kmウルトラマラソンなど)はあまり向かない気がします。

ウルトラマラソンに関しては、100kmを7時間8時間で走ってしまうようなランナーさんなら適正シューズだと思いますが、それより遅いペースで走る場合は、シューズがオーバースペックになる印象です。

ロードの短距離からフルマラソンまでなら、しっかり地面に食いつくし、反発力もある。ベストマッチしてくれるシューズになるでしょう。

フルマラソンで3時間(サブ3)~4時間(サブ4)の中で走るのにピッタリのランニングシューズだと思いますよ。

ズームフライ4レビューのまとめ

ここまで、ズームフライ4の特徴や実際に履いてみた感想を紹介してきました。あらためてまとめると以下のような特徴です。

  • かかともしっかりホールドされる
  • 程よいアッパーのフィット感
  • スピードも出しやすい反発力
  • 遅い速度でも安定感がある
  • 耐久性があり長持ちする

ズームフライ3のときのような欠点はなく、誰もが気に入るランニングシューズだと思います。

ヴェイパーフライやアルファフライのように、勝手にめっちゃ速くなるわけではなく、重厚感のあるシューズでもありませんが、速くも走れるし遅くも走れる。それでいて履き心地・走り心地は柔らかく程よいです。

耐久性もあるので、練習からマラソン大会本番までマルチに活躍してくれるランニングシューズといった印象ですね。

ズームフライ3は好みが分かれるので誰にでもおすすめはできなかったですが、ズームフライ4は興味があるなら誰でも試してみていいシューズではないでしょうか。
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