2023年11月26日に開催された「第43回つくばマラソン」に参加してきました。
7年ぶりのつくばマラソン。
記録の出やすい高速コースで、久しぶりのサブ3.5を目標に挑みました。
つくばマラソンのコース・会場・雰囲気などの情報をまとめました。後半からの完走記も合わせて、ぜひ最後まで読んでみてください。
つくばマラソンの基本情報
開催日時 | 2023年11月26日(日) |
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会場 | 筑波大学陸上競技場 〒305-0005 茨城県つくば市天王台1丁目1-1 荷物預けなどは隣りのサッカーフィールド |
駐車場 | つくば市役所駐車場(1,500円エントリー時) 駐車場⇒最寄りの研究学園駅⇒シャトルバスで会場へ |
シャトルバス | 1.研究学園駅から(片道270円) 2.土浦駅東口から(片道620円) 3.JR「東京駅」八重洲口より直行(事前申し込み) |
種目 | フルマラソン、10km |
スタート | フルマラソン:9時00分~9時20分までウェーブスタート 10km:9時55分 |
制限時間 | フル:6時間、10km:1時間15分 |
受付 | 事前郵送(前日/当日なし) |
更衣室 | あり(テントで狭い) |
荷物預かり | あり(屋根のない屋外) |
参加賞 | グッズ or 地元特産品(エントリー時に選択) |
つくばマラソンの会場
つくばマラソンは歴史あるガチランナー寄りの大会です。そのため、イベント感を重視する他の都市大会に比べて、会場などのサービスはそれほど充実してません。
更衣室
男性ランナーは狭いテントスペースのみです。余裕をもって入るスペースは全くなくて、ゴール後もサブスリーを達成できなければ基本入れません(笑) 速い者が優遇される大会です。
テントの裏に3段くらいの階段状のスペースがあり、そこで身支度・着替えなどはできますが、寒いし雨が降っても屋根はありません。
荷物預け
荷物預けはありますが、屋外にまとめて置かれるだけです。バッグを入れるビニール袋は配られますが、雨の日でも屋外に晒されて置かれるので、ビニール袋でしっかり封をしておきましょう。
ゴールから荷物受け取りまで長い
ゴールは筑波大学陸上競技場。そこから荷物を預けたサッカーフィールドまで少し歩きます。歩道も狭く、全力を出し切ったランナーには少し辛いですが、荷物を受け取るまで気を抜かず頑張りましょう。
つくばマラソンのコース
アップダウンのない平坦な高速コースで、季節的にもPB更新を狙いやすいコースです。
個人的に感じたポイントです。
- 15km手前からの10km直線は飽きやすいので集中力を切らさないように
- 市役所の折り返しの応援でパワーアップ
- 30km地点の田んぼ道でペースが落ちやすい
- 35km地点の陸橋上り坂がキツい。無理しないように
- 陸橋過ぎて大学構内はひたすら我慢
- スライド区間で羨ましがる
平坦で景色もそれほど変わらないコースなので、集中力を切らさないように。同じくらいのペースの集団を捉えながら進むといいでしょう。
スタート後は少し混み合いますが、ウェーブスタートなのでそれほど苦にならず。国道へ出てからは広々としてるので、他ランナーさんとの距離も保ちながら走れると思います。
つくばマラソンの気象(気温)データ
季節的に年度によって気温が大きく変わります。
暑い日:9時12℃⇒12時19℃
寒い日:9時5.4℃⇒12時6.0℃(2023年)
平均的な気温は「スタート時は10℃以下、ゴールくらいで15℃より低い」といった気温です。晴れてもカラッとした気候なので走りやすい条件でしょう。ただし、晴れるとスタート前の冷え込みが厳しくなるので、会場入りからスタート前までの防寒は注意しましょう。
暑くなる時は10℃台スタートでゴール時間で20℃近くまで上がります。20℃を超えるようなことはなさそうです。
寒い日は終始1桁台の気温となります。2023年(第43回)のつくばマラソンは、雨も降ったこともあり、この時期としては寒い気温のレースとなりました。
つくばマラソンのシューズ・ウェア・補給食
シューズ:ヴェイパーフライ3
シューズはヴェイパーフライ3。事前に10km大会と練習で2,30km履いた状態です。
ウェア:サンバイザー、サングラス、Tシャツ、アームスリーブ(アームカバー)、グローブ、2XU(ツータイムズユー)ショートタイツ、ミズノマルチポケットパンツ、5本指ソックス
ミズノマルチポケットパンツは補給食(ジェル)を携帯するのにとても便利!グローブはスポーツデポブランド「TIGORA」で、親指と人差し指の先に穴の空いているグローブで、指先を出してジェルを開けるのに便利でした。
補給食:WINZONE ENERGY GEL 2袋、メダリスト コーヒー&はちみつ(カフェイン入り)1袋、メイタンCCC 1袋、塩分サプリ2個
販売停止となったメイタンCCCは最後の1つ。あとはいつもどおりカフェインなしのジェル2つに、カフェイン入り1つ。しっかり食べきることも目標のひとつに。
つくばマラソンの完走記
ここからは、第43回つくばマラソンについて、前日の宿泊も含めて振り返ります。
つくばマラソン前日
当初、当日の早朝に家を出発して、車で2時間半かけて会場入りする予定だったが、前日にしっかり寝て臨みたくなり、急遽2週間前にホテルを予約。
筑波大学陸上競技場から3.5km、徒歩50分かかる場所だけど、2週間前だとここくらいしか空いてなかった(他には1泊3万円近くするホテルくらい)
「朝の会場入りはウォーミングアップになるし、帰りはのんびり歩いて帰ればいいか」と思い宿泊。帰り道で大変なことになるとはつゆ知らず。
つくばマラソン価格で古さの割に少しお高めだったけど、部屋も広々していて夜もゆっくり休むことができた。
15時頃ホテルに到着して、翌日の身支度など。
ちょうど大相撲の11月場所がやっていたので観る。
18時過ぎにホテルを出て近くの「びっくりドンキー」で夕飯。
コンビニで翌日の朝食を買い、19時半くらいにホテルに戻る。
翌日の準備をして21時過ぎに就寝。
スタート前
5時前に起床。
途中何回か目が覚めたけどしっかり寝れる。
朝食は食べすぎない程度に。
- おにぎり1個
- 味噌汁
- ゆで卵1個
- オレンジジュース200ml
あとは会場に着いてからアミノバイタルパーフェクトエネルギーを摂取する予定。
午前7時にチェックアウトして会場へ向けて徒歩で出発。
昨日までは曇り予報だったけど、小雨くらいは降りそうな空模様。
筑波大学周辺は、歩道が広々として昼間は歩きやすくていいですね。
なかなか着かない。
さすがに徒歩3.5kmは遠い。。。
大学構内に入るとランナーも増えてくる。
8時頃ようやく筑波大学陸上競技場の周辺へ。
1時間弱かかったよ。。。
更衣室と荷物預け場所のサッカーフィールドへ。
更衣室にとても入れないので、更衣室裏の階段状のベンチで身支度。なかなか寒い。
アミノバイタルパーフェクトエネルギーを摂取したり身支度してると、ポツポツと雨が降ってきた。小雨じゃなくてしっかりとした雨で、雨のレースになりそう。
ゴミ袋で作ったカッパをかぶって、トイレに寄ってスタート地点へ。
スタートは第2ウェーブの後半ブロックから。
手先が寒すぎるので携帯カイロを1つ持って暖を取りながら待機。
スタートから10km
午前9時6分、第43回つくばマラソンスタート!
ウェーブスタートだけど、スタート地点通過まで1分くらい。
7年ぶりのつくばマラソン。
7年前はサブ4が目標だったけど、今回はサブ3.5。達成できるかは微妙なライン。
まずは大学構内を走る。
雨で濡れた路面がツルツルと滑る感じがする。滑るというかうまくグリップできない感じ。
「ヴェイパー3で雨は走ってなかったなー」
などと思いながら気をつけて進む。
最初の3kmは4:55/km前後。
もう少し押し上げて4:40台後半で走りたいところ。
ゴミ袋カッパは早々に脱いでゴミ箱に捨てる予定だったけど、雨が降ってるし暑くもないので20km過ぎまで着たまま走る。
5kmを過ぎて口の堀陸橋を下って国道へ。
復路はこの坂道が上り坂となりペースを乱す。
ここからクリーンセンター入口を左折するまでは、国道だけど少し狭い区間。雨もあり滑りやすいので慎重にペースメイク。
手先がどうにも寒いのでカイロを左右の手で持ち替えながら走る。カイロも走り出して体が暖まったらゴミ箱に捨てようと思っていたけど、結局最後まで捨てずに走る。
体全体はこのくらいの寒さがちょうどよく、風もなく、気候的には絶好の天気。
ペースは目標としていた4:45/km~4:50/km。
いい感触で序盤を終える。
10kmからハーフ
10km過ぎてクリーンセンター入口を左折。ここからしばらく広々と走ることができる。
消防署向かいの給水の手前でジェルを1個投入(1個目)
いつもジェルを飲むときにグローブを脱いで面倒だったけど、今回は指先の出せるグローブなのでとても便利だった。もっと早く使っておけよ、自分。
給水所で水を一口。
寒いし雨だし喉は乾かない。
15km手前で左折して県道45号へ。
この辺りから一生懸命プッシュするがペースが全く上がらないw
4:40/km前半、あわよくば4:30台で走りたかったけど、4:40後半がやっとの状態。
「サブ3.5はギリギリの戦いになりそうだな」
と思いながらハーフを通過。
体に疲れが出始める。
少し暑くなってきたので、ゴミ袋で作ったカッパを脱いで給水所のゴミ箱に捨てる。
ハーフから30km
ハーフを過ぎて疲れも見え始めたので、少し早いけど「メイタンCCC」を投入(2個目)30km過ぎに摂取したかったけど、カフェイン200mgの効果でペースアップを期待したい。
25km過ぎ。
周りのランナーのペースが遅くなり始める。
、、、ではなく、
自分のペースが速くなってるのか!
新豊年橋西を左折して景色が変わったから?
メイタンCCCの効果!?
とにかくグングン進める。
チャンスとばかりにペースアップ。
4:30/km台へ。
つくば市役所を折り返し。
この辺りは声援も多く、一番気持ちよく走れた区間。
進撃の巨人のコスプレをした人が「心臓を捧げよ」のポーズで応援してくれている。こちらも「心臓を捧げよ」のポーズで返したかったが咄嗟に出なかった。残念。でもパワーはもらえました。
サブ3.5には十分のペースで30km通過。
30kmからゴール
30km地点を通過して田んぼ道を走る。
ここで突然、体の電池が切れるw
あまりにも突然のパワーダウン。
カフェイン効果が切れた?
とにかく脚も体もしんどくてペースが全然保てない。
5:06/km。
一気にキロ5分台へ。
25km過ぎに抜かした集団にどんどん追い抜かれるw
「ここでズルズルペースダウンしたらマズい!」
ここ1年のフルマラソンでは、終盤に大幅にペースを落としてサブ3.5を逃している。ここが踏ん張りどころと思って頑張る。
気分を変えるため「メダリスト コーヒー&はちみつ」を摂取(3個目)
この辺から手先の寒さがどうでもよくなり、カイロをポケットに入れて走る。
再び国道に戻る。
我慢、我慢。
35km地点の口の堀陸橋。
7年前のレースではここで脚が攣った記憶があるので、無理せずペースを落としてでも慎重に上る。
5:20/km。
やばっ、落としすぎた!
陸橋を過ぎて平坦区間。
最後のひと踏ん張りのためジェルを投入(4個目)とりあえず携帯した補給はすべて食べきった。
なんとかキロ5分1桁台でおさまるように必死で走る。
再び大学構内へ。
脚も油断すると攣りそうだし、体もしんどい。
ちょっとでも油断するとペースが落ちそう。
「今日を逃したら、もう一生サブ3.5はできない!」
歯を食いしばって走る。
後で確認したオールスポーツで撮られた写真でも、必死の形相で歯を食いしばっている。
最後のスライド区間。
「折り返して戻ってきたランナーは3時間20分切りくらいのペースかな?あっち側にワープしたいw」と、スライド区間では毎回思うこと。
40km地点。
5:09/km。
ギリギリ。
ギリギリだけど、踏ん張ればなんとかサブ3.5できそうだ!
とはいえ、脚も体も限界。
突然脚が攣ってもおかしくない。
最後の坂道も慎重に走る。
けやき通りの最後のカーブに差し掛かり、いよいよゴールが近い。ようやく帰ってきた感。
最後の直線を曲がり競技場へ。
ゴールのアーチを目指し懸命に走ってゴール!
ネット:3時間27分16秒
目標としていたサブ3.5をなんとか達成!
4年ぶりのサブ3.5。
嬉しいよりも安堵感。
よかった。
つくばマラソンのゴール後
ゴール後は競技場トラックをぐるっと歩き、道路へ出て、競技場隣りのサッカーフィールドへ。歩道は狭いし、疲れた体に意外と堪える。
サッカーフィールドで荷物を受け取る。
雨でビニールが濡れてるので、慎重にバッグを出す。
更衣室テントへ。
満杯。
3時間半で走ってもこの人数。レベルの高い大会だ。
仕方なく、更衣室テント裏のベンチで着替え。
雨はポツポツ程度だがとにかく寒い。
ボディーシートで全身を拭き、急いで身支度。
「タクシーでもないかなぁ」などと淡い期待を持ちつつ、大通りに出てもタクシーの気配もないので諦めて徒歩でホテルへ。
疲れた体、寒い中での3.5kmの徒歩は本当に堪える。
参加賞で背負ってる荷物も重いし、この時間になっても寒い。
「帰り道もフルマラソン並みにしんどいんだけど」
と思いながら、途中の自販機で温かいミルクティーを買う。
飲んだら少し気持ち悪くなる。
でも体は暖かくなったか?
歩いても歩いてもまだホテルに着かない。
しんどい~
歩き始めて1時間10分。
ようやくホテルの姿が見えて、ホテル着。
まずは車を出発させて近くのコンビニへ。
トイレに寄り、ゆっくりしたら体調が少し回復。
お腹が空いたので近くのマクドナルドへ。
走った後はタンパク質でしょう!
ということで、ポテトではなくナゲットで。
こういうの結構意識する。
マックで1時間くらいゆっくりして車で帰路へ。
疲れたけど充実したフルマラソンだった。
つくばマラソン2023のまとめ
7年ぶりのつくばマラソン。
なんとか目標のサブ3.5を達成できました!
自己ベストを出した4年前に比べてスピードも持久力も足りない状態だったけど、平坦コースと天候に恵まれて、最後は気合いで走りました。やっぱり気持ちは大事!
あらためてつくばマラソン。
- 記録の出やすい高速コース
- 天候も恵まれやすい
- 会場の施設はイマイチ(笑)
坂道の全くない平坦コース。道も広々としていて記録の出しやすい高速コースだと思います。また、季節的に寒すぎず・風もなく、恵まれやすい時期の大会ではないでしょうか。(2023年は寒かったけど、自分にとっては絶好でした)
会場の施設はイマイチ笑。あくまでも「走るため、記録を出すためのガチ大会だよ」といった印象を受けました。それはそれで大事だし、その雰囲気の大会も好きなのですが、ファンラン・前後も楽しむといった目的には向かない大会でしょう。
参加標準記録のあるような大会と比べればレベルの幅は広いですが、それでも一般的な大きなフルマラソンの大会に比べればガチ目の大会で「記録・目標を目指すための大会」という印象です。
この先、またガチで走りたくなったら出てみたい大会ですね。