アシックス(asics)GT2000 NEWYORK5でフルマラソンを走った感想をご紹介します。
フルマラソンを走った大会は「第4回前橋渋川シティーマラソン」。僕の地元「群馬県(グンマー)」で開催される大会で、過去に何度も参加している大会です。
過去の前橋渋川シティーマラソンのレビューはコチラ
今回の大会のレビューについては、また後で詳しくまとめます。今回は、そのフルマラソンで使用したGT2000 NEWYORK5のメリット・デメリット、実際に走って気がついたことなどをご紹介します。
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GT2000 NEWYORK5の特徴
性能
GT2000 NEWYORK5の特徴をざっくりとご紹介します。
- 走りの安定感
- 接地時のぐらつき抑制
- オーバープロネーションの抑制
- 推進力の負担軽減
ひと言で言うと「初マラソンやサブ5を目指すためのエントリーモデルのランニングシューズ」です。
走力(脚力)不足をシューズの力で補う目的のため、走りの安定感は抜群ですが、重量も重くスピードを求めるシューズではありません。
初心者向けですが、サブ4レベルのランナーのジョグ用、100km大会を目指すウルトラランナーの練習用・大会用のシューズとしても人気があります。実際に僕は、四万十川ウルトラマラソンに参加したときに、GT2000 NEWYORKシリーズを履いて参加しました。
シューズについての考察っていろいろな意見がありますが、個人的には、初心者や走力の足りないランナーは、安定感のあるランニングシューズを選ぶべきと考えています。今までの経験上、ケガしにくいのも重くて安定感を重視したシューズです。
履き心地
つま先部分は広すぎず狭すぎずちょうどよい感じです。最初に履いたときは「ちょっと狭いかな?」と思いましたが、走ると気になるものではありません。
アッパー(足の甲側)のフィット感もしっかりしていて、アッパーについてはアシックスの公式サイトでもこだわりが書いてあり、さすがアシックスといった印象です。
かかとのホールド感もしっかりしています。ミズノのウェーブライダーが弱いホールド感だけに、比べると違いが顕著です。
GT2000 NEWYORK5のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
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「脚の筋肉への負担」と「疲労」という表現が似ているのでわかりにくいかもしれませんが、順を追って説明します。
メリット
なんといっても走りの安定感は抜群です。
走力がないランナーは、着地の衝撃でバランスがかなりブレます。安定感が悪いと前へ進む推進力が生まれないし、走るために脚の筋肉を必要以上に使います。
それを補ってくれるのがGT2000 NEWYORK5です。着地のブレが少ないので楽にまっすぐ走れるし、脚の筋肉への負担が少なくなります。
脚の筋肉の負担は、マラソン中の筋肉疲労・攣り・ケガにつながります。初心者のフルマラソンでリタイアが多いのは、疲労ではなく、攣りやケガなど完全に走行不能に陥る状態です。
GT2000 NEWYORK5なら、マラソン中に攣りやケガで走行不能になる可能性がかなり軽減されるので、初心者でも完走率はグッと高くなります。
またサブ4ランナーやウルトラランナーなど「長時間、体を動かしたい」という目的でLSDなどを導入するときには、脚の筋肉を傷めることなく長時間動けるのでLSDにも向いているシューズです。
デメリット
デメリットは重さと推進力の弱さです。
片足300グラム(27センチ)はやっぱり重い。シューズの重さは長く走れば走るほど、全身の疲れにつながります。走行不能になることはありませんが、体の疲れ(疲労)だけでいえば軽いシューズより負担は大きいでしょう。
また、クッション性を重視しているため推進力も弱いです。推進力が弱いということは、1歩1歩にパワーがいるということ。これもまた全身の疲労につながります。
GT2000 NEWYORK5でフルマラソンを走った感想
ランナーのスペック
アシックスGT2000 NEWYORK5でフルマラソンを走った感想の前に、「試したランナーがどのくらいの走力なのか?」が必要だと思います。ということで、僕の現在のスペックをご紹介します。
- フルマラソン歴:10回くらい
- 自己ベスト:3時間40分
- 最近のベスト:3時間57分(2016年11月つくばマラソン)
- 最近の練習:月100km~130km(過去3ヶ月)
- サイズ:実寸24.0cm、シューズサイズ25.0cm
全盛期よりも走力は落ちていて、今はギリギリサブ4ランナーです。
しかも、今年に入ってから左足首の内側を傷めていて完全に練習不足なので、現時点でサブ4も難しいと思います。足首の負担を軽減するためにもGT2000 NEWYORK5を選びました。
フルマラソンを走った感想
距離 | ペース | 脚への負担 | 体の疲れ |
---|---|---|---|
10km | キロ6分10秒 | 軽快 | 疲れなし |
20km | キロ6分10秒 | 軽快 | 若干の疲れ |
30km | キロ6分30秒~7分 | 若干の筋肉疲労 | 大きな疲れ |
40km | キロ7分~7分30秒 | まあまあの筋肉疲労 | ヘロヘロ |
といった感じでした。
総評すると、筋肉疲労はそれほどでもなかったですが、体全体への疲労は想像以上。特にシューズの重さが気になりました。
前半の向かい風の強さ、後半の日差しの強さの影響もあったと思いますが、とにかく終盤はシューズの重さがネックで、1歩1歩に全身のパワーを使う感じ。特にスピードを出そうとすると、重さが気になります。
もちろんメリットもあって、脚への負担はいつもより少なかったです。走っている最中に攣る兆候は無かったし、筋肉自体が重く感じることもありませんでした。走った直後も普通に歩けたし、フルマラソンから2日目にして脚へのダメージはほとんどありません。
もちろんペースが遅かったという要因もありますが、GT2000 NEWYORK5の効果で足腰への負担が軽減されたのは間違いないと思います。
GT2000 NEWYORK5をフルマラソンで使うランナー
フルマラソンでGT2000 NEWYORK5が向いているランナーは
- キロ6分半より遅いタイムで走るランナー
- 歩幅は狭くピッチを多めに走るランナー
- 初マラソンで攣りやケガを防止したいランナー
- 走力不足をシューズの力で補って完走したいランナー
といった感じです。アシックス公式の売りどおり「初マラソン完走、サブ5を目指すランナー向け」で間違いありません。また、今回は不安だった左足首内側の傷みも発症しませんでした。これは、GT2000 NEWYORK5の安定性に加えて、オーバープロネーションを抑制する効果もあると思います。
サブ4ランナーも練習のジョグペースやLSDならありですが、本番でスピードを出して走るのには不向きです。重さとクッション性が邪魔になります。
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以上を参考にGT2000 NEWYORK5を選んでみてください。