2019年12月1日に開催された「国宝松江城マラソン2019」に参加しました。
結果は、、、
3時間21分21秒でPB大幅更新!
横浜マラソンから3週間。途中1週間を風邪で寝込み、まともに練習できなかっただけに、このタイムは想像以上の結果です。
とはいえ
マラソン歴10年の中でもベスト3に入る会心の走りができました。
松江城マラソンの特徴と完走記、少し長いですが最後までお付き合いください。
松江城マラソンの特徴
国宝松江城マラソンは、島根県松江市を舞台にしたフルマラソンの大会です。
第一回大会(2018年)では、当日の完走証発行システムのミスで手書きの完走証が渡されるという大会でしたが、平坦で走りやすいコースと評判がよく、陸連公認大会でもあります。
2019年は秋冬の抽選大会に落ちまくったということもあり、いい機会だったので思い切って島根に初上陸!記録狙いに行きました。
松江城マラソンのコース
松江市総合体育館を出発。松江城の横を通り抜けて川沿いの道を進み、大根島を渡って戻ってくるコースです。
10km過ぎと35km過ぎからの2つの坂道が厄介ですが、全般的に平坦で走りやすいコースです。景色的にそれほど面白味のある風景ではないですが、道幅も広くて他のランナーさんとのストレスも全くない。
間違いなくPB更新が狙えるコースです。
松江城マラソンの気温
[bullet_box]2018年大会は8時8.2℃、12時14.6℃
2019年大会は8時4.5℃、12時10.2℃[/bullet_box]
気温的にはとても走りやすい大会です。朝は冬らしく寒いですが、走っている最中はスピードを出して走るにはちょうどよい気候です。
特に僕が参加した2019年大会は日差しも風もなく、気候的にこれ以上の条件はないっていうくらい好条件でした。
松江城マラソンの魅力
走りやすいコースと気候が魅力です。
ここまで説明したとおり、コースは平坦で道も広い、気候もよくてタイムを狙うには条件が揃ってます。
ただ冬なので、運が悪いと日本海側特有の雨・風が強い日に当たるかもしれません。また日によっては雪が降るときもあるでしょう。
でも、条件的にはやっぱりPB更新向き。
出雲市に足を伸ばして観光がてら来るのもよし!機会があればもう一度出てみたい大会です。
松江城マラソンの前日
松江城マラソンは、都市大会にしては珍しく当日受付も可能です。人数的にはそこまで大きい大会ではないからできるのかもしれませんが、当日受付があるのは選択肢が広がっていいですよね。
僕にとっては遠い遠い地方都市大会。当然前泊ですね。
島根といえば出雲大社
僕は今回が島根初上陸!
しかも「島根といえば出雲大社!」というイメージが強かったので、前日は受け付け前に出雲大社へ行きました。
伊勢神宮のように広くて大きいところを想像していたのですが、、、思ったよりコンパクトサイズでした😅
名物の「大注連縄(おおしめなわ)」も想像していたほどのサイズ感ではなく、、、まあ大きかったですけどね。
全体を回るのにはちょうどよい広さだし、お土産屋や飲食が立ち並ぶ神門通りの雰囲気もよくて気に入りました😆
お腹も空いたし、出雲に来たからには「出雲蕎麦」を食べねば!
ということで出雲蕎麦も完食!
前日受付の松江市総合体育館へ
出雲を出発して、前日受付のため「松江市総合体育館」へ。
途中のワイナリーに惹かれましたが、前日受付は19時までだったので、そこに寄ってたら確実に間に合ってなかったですね(笑)
ちなみに、駐車場が体育館の道路を挟んだ向かい側の敷地なのですが、夜は街灯もなくて全然わからない!できれば明るいうちに行くことをオススメします。
前日受付の終了間際だったので、会場もガラ~んと。
夕方に出雲蕎麦を食べたこともあって、夕飯はコンビニ食で済ませます。
記録を狙う大会前なので、普段と違うものを食べるよりは調節できるコンビニ食が便利です。胃腸が弱い僕ならではの発想ですね。
前日は23時前に就寝。
松江城マラソンの完走記
ここからは国宝松江城マラソン2019の当日の様子をご紹介します。
今回は秘密兵器を導入!
当日は午前5時過ぎに起床。
朝食には初めて「オレンジジュース」を投入。
横浜マラソンで足が攣ったことを知り合いのサブ3ランナーさんに相談したところ「当日にオレンジジュースを飲むと足攣り防止にいいよ」ってことだったので早速採用。心のおまじない的にもこういうのがあるといいですよね。
でも、横浜マラソンから体調を崩し、思うような練習ができなかったのも事実。
走力的には大幅なPB更新は無理、良くできてギリギリサブ3.5かなーっと思っていましたが、一方でプラス材料もありました。
それが
秘密兵器!
ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%
まあ、そんな大げさなものではないし、ランナーだったらほぼほぼ知っている有名なシューズですけど、今回はこれでフルマラソンを走ります。
事前の練習で走った完走は
[checklist color=”red”]
- 厚底感がハンパない
- スピードに乗ると脚が勝手に前に出る
- キロ10秒くらいは速く走れる
[/checklist]
といった感じです。
速く走れるというのは絶対スピード(マックスのスピード)が上がるのではなく、楽にスピードが出せるということ。
例えば、普段の僕ではキロ5分で走るには70%の力が必要だとしたら、ヴェイパーフライを履くと60~65%の力で済むという感じ。
この結果もたらされる効果は
いつも通り走っても終盤で体力が残っている
ということだと予想しました。
ヴェイパーフライの力を試す意味でも楽しみなレースになりそうです♪
スタート前の環境は最高!
宿泊したホテルを出発して会場の松江市総合体育館に向かいます。同じように徒歩で向かうランナーさんが多かったですね。
今回もスタート前のシューズ円陣!
お初の方ばかりでしたが、僕がTwitterを始めた7年前くらいからのフォロワーさんに初めてお会いできたのは嬉しかったですね😊
こんな写真も撮ったりして
この時はこの目標タイムも無理だよな~って思ってました😅
寒かったので荷物預け場所にもなっている体育館へ。
人は多かったですが、座る場所もあり何より暖かい!しかも整列時間の締め切りも緩く、スタート地点にそう遠くないので、ギリギリまで待機してました。
スタート前にゆとりがあるのは、記録を狙うランナーにとっては何よりです。
松江城マラソンのウェア
冬の日本海側だけに当日の朝は寒いです。
雨が降るか降らないかという感じだったので、Tシャツの上にビニールポンチョ(ポンチョ型の雨ガッパ)を着用。
[checklist color=”red”]
- バイザー
- サングラス
- ネックウォーマー
- Tシャツ
- アームスリーブ(アームカバー)
- グローブ(asicsのラングローブ)
- ポンチョ(asicsの雨用ポンチョ)
- タイツ(機能性ではないタイプ)
- ハーフパンツ
- R×Lソックス(5本指)
- ハンドタオル(ポケット)
- Mag-on×2(ポケット)
- ハニースティンガー(ポケット)
- メイタンCCC200(ポケット)
- 塩熱サプリ×4(ポケット)
- 芍薬甘草湯(ポケット)
[/checklist]
序盤の10kmはペース上がらず様子見
スタート15分前くらいに体育館を出てスタートラインへ。
今回はサブ3.5申請なのでAブロック。周りを見回すと速そうなランナーさんばかりですね😅
さすがにこのくらいに並べるとスタートまであっという間。
午前8時30分、
国宝松江城マラソン2019スタート!
松江市総合体育館の北側道路からスタートして、松江城に向けて西へ走り出します。道路も広くゆとりがあるので、ランナー全員勢いよく走り出します。
最初の1kmが4:53!
フルマラソンで最初の1kmが4分台なのは初めてです。
「速いかな?」と思いつつも「ヴェイパーフライのおかげだな。しばらくは脚の向くまま走ってみよう」と切り替えて淡々と進みます。
程なく松江城に差し掛かります。
残念ながらコースからお城自体は見えないのですが、松江城を左折して南下。松江駅付近を通りグルっと1周して、再び松江市総合体育館付近へ。そこからは大橋川沿いをひたすら東へ進みます。
ここまでのタイムはキロ4:45前後。タイム的に決して悪くはないのですが、余裕で走っている雰囲気もなし。まあまあ頑張ってる感があるので「大丈夫かな?」と少し心配になる。
6km通過して暑くなってきたのでポンチョを脱ぐ。途中で雨が降ることに備えて、折り畳んで背中側のハーフパンツに挟んだけど、結局最後まで使うことはありませんでした😅
8km手前でシューズ円陣でご挨拶したフォロワーさんと遭遇。1kmくらい話ながら進み、フォロワーさんが先へ。ペース自体は悪くないけど不安を残しながら10kmからの坂道へ。
下り坂でペースアップ!そこからリズムに乗る
10kmからは2km近く続く上り坂。ここが最初の難関。
地味に嫌な坂道が続きます。
無理をせずリズムを意識して進む。ペースはキロ4:50前後とそれほど落ちずに乗り切る。
坂を上りきるとそこからは下り坂。自然とペースが上がりリズムよく走れるようになってくる。13kmまでの下り坂でキロ4:30、そこから平坦コースに入ってもキロ4:40くらいをテンポよく走れるようになってくる。
15km地点からは島根の中海にある「大根島」を渡るための道路に入る。松江城マラソンのメインポイントの一つですね。
最初は「海に挟まれて、北海道サロマ湖100kmマラソンのワッカ原生花園みたいだ!」なんて思ってましたが、程なくして、代わり映えしない風景に飽きる(笑)
補給食を摂取したり塩熱サプリをなめながら、集中力を切らさないように淡々と走ります。
20kmからペースが上がる!これがヴェイパーの力か!?
20kmを過ぎてペースはキロ4分30秒台。3週間前の横浜マラソンよりも全然速いタイムで20kmを迎えています。
あまり練習もなく上積みもないのに?
そろそろ脚が終わるかな?
いいや、あと2,3km頑張ってみよう!
ここまでいいペースだから記録狙うぞ!ではなく、たぶん潰れるから行けるとこまで頑張ってみるかな、という心境です。
余裕で走ってるわけじゃないけど、脚はまだ大丈夫。
ペースも落ちない。
23km地点。体も脚もまだ大丈夫。
おかしい?
キロ4分30秒台というと、いつもならもうペースが落ちてくる距離。
これがヴェイパーフライの力なのか!!?
でも従来では考えられないハイペース。
あと2,3km頑張ってみよう。
という「2,3km頑張る精神」で進む。
江島を過ぎて再び海の中の1本道へ。
両サイドに海の景色
右後方を見ると「ベタ踏み坂」でも有名な「江島大橋」
ただあまり景色を楽しむ余裕もなく、
フルマラソンにしては珍しく、
息がハァハァとハーフマラソン並の苦しさ。
26kmを過ぎてもペースは落ちず、
27km地点ではキロ4分20秒台に。
「潰れたらそこまで、今はヴェイパーフライを信じて行けるところまで行ってみよう!」と、このレースで初めて強気姿勢になります。
28km地点。
塩熱サプリを摂取しようとポケットから出したところで、芍薬甘草湯を落としてしまう!
一瞬どうしようか迷うけど、終盤のことを考えて拾いに戻ります。ここでのロスは5秒くらいだったけど、せっかくのいいペースを止めてしまった後悔がちょっと残ります。
でも「できるところまで行く!」という強気姿勢は変わらず。
30km地点もキロ4分34秒で通過します。
疲れたときこそ声援に応える!
30kmを過ぎていよいよ終盤に入ります。
コース高低図にはなかったのですが、
30km過ぎの折り返し地点の上り下りが結構キツい!
この地点での坂道はさすがに堪えたらしく、
ここで初めてペースが落ちる!
とともに、大きい疲労も感じ始める。
折り返しを過ぎて、向こうからくるフォロワーさんとエール交換をするけど、ペースはあまり上がらず。
このままズルズルとペースが落ちるかもしれないけど、とりあえず気にせず「疲れたときこそ沿道の声援に応える!」を実践。
横浜マラソンでも実践しましたが、
疲れたときこそ元気よく
「ありがと~!」
「がんばります!」
って言うと、本当に元気もらえます。
終盤はみんな疲れている箇所。
声援に応えるランナーさんはあまりいません。
そんな中声援に応えると、
必ず自分に対して「頑張れ~」って返してくれます。
これで元気アップ!
国道431号線に入って、
いよいよ終盤の最難関の坂道へ!
坂道手前でコーラを配っている方からコーラをもらい「がんばります!」と伝えて、地味に長い坂道へ。
さすがにペースが落ちるけど、なんとか踏ん張り1つ目クリア。
下り坂でペースが戻るも、
次の坂道ではいっぱいいっぱい。
キロ5分15秒、5分06秒とペースは落ちる。
さすがに脚も体も疲れ切っているけど、
残りは平坦コースだけ。
最後は笑顔で
市街地に戻ってきて声援も多くなり、
ひたすら声援に応えながら進む。
途中
「女子ランナー頑張れ~!」
なんて声もかけられ(笑)
「余裕そうじゃん!」
なんて声もかけられたけど
フルマラソンの最後はいつだって疲れ切ってますよね。
大通りに入って、なかなか見えない体育館にもどかしさを感じながらも、いよいよ最後の直線へ。
左右の声援に応えながら
ゲストランナーの有森裕子さんとハイタッチ!
続けて
油谷 繁さんともハイタッチ!
総合体育館の敷地内に入り
最後は笑顔で
松江城マラソン2019ゴール!!
[bullet_box]
- グロス:3時間21分35秒
- ネット:3時間21分21秒
[/bullet_box]
4月の前橋渋川シティマラソンで記録したギリギリサブ3.5を大幅に更新してのゴールです。
この結果は想定外!
と同時に、
マラソン歴10年の中でもほぼほぼない会心の走りに、自然と嬉しさがこみ上げてきます。
松江城マラソン2019ゴール後
ゴール後は荷物を受け取ってすぐに着替え。
体育館でクールダウンします。
といっても、やっぱり冬。
走らないと寒いけど、体育館の中は暖かくていいですね~。
松江城マラソンの打ち上げ
フルマラソンを走った日は、
唯一なんでも好き勝手に食べて飲んでが許される日!
特に今回は満足のいく走りができたので、自然と食も進みます!
って、食が進むのはいつものことだけど😅
ときどき観光も入れつつ、、、
大満足のラン旅&食旅でした😋
松江城マラソン2019のまとめ
ここまで何度も言ってきましたが、
松江城マラソン2019は、ラン人生の中でベスト3に入る会心の走り!記録にも記憶にも残る大会となりました。
横浜マラソンから3週間。体調を崩して思うように練習が積めなかったけど、それが逆に疲労抜きになったのかもしれません。
加えて
[checklist color=”red”]
- 日差しもなく気温も丁度よい
- 風がほとんどなかった
- ほぼほぼ平坦なコース
- 道路も余裕のある広さ
- ナイキヴェイパーフライの力
[/checklist]
と環境が整ったのもあるでしょう。
もちろんヴェイパーフライのおかげも😁
冬の日本海側なので日によっては風も強くて天候最悪!という日もあると思うけど、公認大会のフルマラソンでPB更新を狙うなら候補の一つに入れて欲しい大会ですね。