2014年7月6日(日)に開催された「第7回 嬬恋高原キャベツマラソン」に出場してきました。
今回は僕自身の練習不足もあり、一緒に出場する「初心者ランナーの友人のサポート役」としてファンランで楽しもう♪なんて思ってました。
・・・が
嬬恋高原キャベツマラソン
超過酷!!
事前にアップダウンがあるコースだとは知ってましたが、「最後の坂が少しキツイくらいでしょ?僕は四万十川ウルトラマラソンの高低差600mの上り下りを制したウルトラランナーだよ?」くらいに、かなり舐めてかかっていましたが、見事に撃沈しました。
ネット:2時間31分00秒
過酷なレースを振り返ります。
キャベツマラソンのレース前
嬬恋高原とは?
嬬恋高原といえば、マラソン大会の冠名にもなっている「キャベツ」が有名。嬬恋の町に入った瞬間、一面キャベツ畑で、遠くの景色の向こう側までキャベツ畑です。
あたり一面緑のキャベツ畑というのは、なかなか見られる光景ではありません。この景色を堪能するだけでも価値のある大会ですね。
キャベツマラソン会場入り
大会会場はバラギ高原の東海大学嬬恋高原研修センターの多目的グラウンド。
自家用車で来る場合は、パルコール嬬恋スキーリゾートの駐車場に停めて、ゲレンデを下って会場入りします。
ゲレンデ内を下る
マラソン後はこのゲレンデを上るのが一苦労・・・
朝方は高原らしくモヤっとしていましたが、天気予報どおり程なく晴れてきました。
この時は、まだこの「晴れ」が自分を苦しめるものとは微塵も思わず。。。
「わーい晴れたー\(^o^)/」
っとテンション高め。
参加賞の「キャベツ一玉」を受け取った隣で、無料キャベツが振る舞われています。
いやー、走る前に繊維質の食べ物はあまり良くないよ?
もちろんいただきましたけどね。2皿も。
会場は広々としててそれほど混雑している様子もありませんでした。
駐車場のトイレは少なかったですが、会場のトイレ数は十分確保されていて、スタッフの方がトイレの使用状況を見て、空きトイレに誘導してくれるので、トイレ待ちもそれほどなくスムーズでした。
こういったちょっとした心遣いが参加するランナーにはありがたいですね。
超田舎で辺境の村なのに、会場設備や屋台もものすごく充実していました。マラソン終わったら何食べようかなー?なんて呑気に考えたりして。
キャベツマラソンの全行程
バラキ湖、パノラマコース、愛妻の丘といった嬬恋の名所を巡るコース。
一面のキャベツ畑の景色が圧巻で、嬬恋に来たことがない人は今までに見たことのない壮大な景色に感動するはずです。
高低差を見ると、、、それほどでもなさそう??
かどうかは、体験記をじっくり読んでみてください(笑)
スタート~5km
10時10分ハーフマラソンスタート。
スタート直後はしばらく下り坂になります。
友人に「下り坂はスピードでるから飛ばしすぎて息切れしないようにね」などと余裕をかまし「ちょっとペースが速いかな」なんてペーサー気取りです。滑稽です。
スタートして3kmほど進むとバラギ湖周辺のキャンプ場付近です。
ここの景色がホントに雄大で綺麗!
天気の良さも重なって
「なんて素晴らしい大会なんだ!もう来年から毎年参加だ!」
なんて思ったりしていました。
このときまでは。。。
しばらく友人と走りますが、上り坂で友人のペースがガクッと落ちます。
「上り坂こそリズムだよ」とアドバイスを入れます。滑稽です。
和太鼓の応援が入ったり、遠くまで広がるキャベツ畑を目にしながらのランは心地いいの一言!
本当にロケーションは最高の大会です!
5km過ぎ~20km手前
8kmを過ぎ、この辺りから嬬恋高原キャベツマラソンの怖さがだんだんと牙を剥き始めます。
まず、以下の写真で遠くに坂道が見えますか?
写真ではわかりにくいですが、これが結構な急勾配。
そしてこの急勾配が上り下りと繰り返し繰り返し「これでもか」と続くんです!
この「上り下りの繰り返し」が何しろ足腰に疲労を蓄積させます。
四万十川ウルトラマラソンのときも、10kmで600mを駆け登る坂道だったので、それなりに急勾配だったのですが、10kmは上り坂のみ、次の10kmは下り坂のみ、とハッキリ分かれていました。
今回はこの上り下りが約20kmずーーーっと続きます。
これほど心と体を削れられるとは思いませんでした。
ですが、まだこの辺は初心者ランナーの友人と一緒で、7分半/kmくらいのペースだったので余裕がありました。
地獄は初心者ランナーの友人と別れて折り返した後半。
5分半~5分/kmにペースアップして走り始めたのですが、ほどなくバテ始めます。
確かに僕は上り坂が苦手なのですが、いくらなんでもこんなに早く簡単にバテるはずがありません。
「なんでだろ?」と思って、ふと腕を見た時に原因が判明しました。
腕が日焼けで真っ赤です。
日差しによって体力を奪われていたのですね。
湿度はそれほどなかったのですが、何しろ日差しがキツい。坂道もそうですが、この日差しでやられたランナーは結構いたのではないかと思います。
折り返しを過ぎてペースを上げてからの14km以降はもうヘロヘロ。
前半抑えて走ったのにその貯金など全くなく、上り坂では極端にペースダウン。完全に腰も落ちているのが自分でもわかります。
熱中症にならないように、エイドでは水を腕や首にかけて、スポーツドリンクを摂取して。歩いているランナーも結構いましたが、それでも何とか「完走」を目指し走ることだけは続けていました。
20km手前からの最後の激坂
残り2.5kmからゴールまで最後の激坂です。
ここまで足腰使ってきて、さらに最後の激坂が待っています。さすがに歩く人多数。
そんな中、なんとか歩かず「完走」を目指していたのですが、残り2kmでまさかの両太ももが攣るアクシデント。完全に練習不足ですね。。。
残り2kmはキロ10分以上はかかったのではないでしょうか。
攣った脚を何とかごまかし、
攣りそうになると歩いて、
落ち着くと走って
の繰り返し。
練習不足と完全に舐めてかかったことを悔い改めながらの2kmの上りです。
歩いてしまおうか?いやもう少し頑張ろうか?
何となく覚えのある感覚が蘇ります。
いつぞやの四万十川ウルトラマラソンのときの感覚です。
あのときは残り50kmからずっと走ろうか、歩こうかの戦いでした。
「やっぱりウルトラはツラいよね」などと過去を振り返りながらなんとかゴール。
ネット:2時間31分00秒
初心者ランナーを余裕でサポートして楽しくファンランのつもりが、最後は自身の行動を悔い改めることになるとは、全く想像すらしていませんでした。
※ちなみに、初心者ランナーの友人は見事制限時間内に完走です。ハーフマラソン初完走の大会が嬬恋高原キャベツマラソンなのはすごいことだと思います。
キャベツマラソンのまとめ
いろいろ書いてきましたが、しっかりと練習を積んで臨めばこれほど苦しむことはないと思います。「ハーフの距離だし余裕でしょ?」と舐めてかからなければ、悔い改めるようなこともないと思います。
そして、激坂好きのドMランナーには堪らないドSコース!
ぜひ一度、身をもって体験してみてください!