2022年12月4日に開催された「国宝松江城マラソン2022」に参加してきました。
3年前の2019年に自己ベスト3時間21分21秒(まぐれ)を出した相性の良い大会。その相性の良さに期待して、3年ぶりの松江城マラソンを走ってきました。
ここでは、松江城マラソン2022の基本情報、コース、会場の様子や、実際にフルマラソンを走った感想をご紹介します。
松江城マラソンの基本情報
開催日時 | 2022年12月4日(日) |
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会場 | 松江市総合体育館 〒690-0826 島根県松江市学園南1丁目21-1 0852-25-1700 |
駐車場 | あり ※前日受付は体育館の隣のプール跡地広場 ※当日は複数の駐車場からシャトルバスあり |
種目 | フルマラソン |
定員 | 5,000人 |
スタート | 8時45分 |
制限時間 | 6時間 |
更衣室 | あり(※広々とゆったり) |
荷物預かり | あり |
参加賞 | 大会Tシャツ(長袖) |
完走賞 | タオル、メダルなど |
松江城マラソンのコース
松江城マラソンのコースは基本的に平坦です。
、、、と言っていたら、他の参加者の人たちから「全然平坦じゃない!」と言われてしまったのですが(;・∀・)
10km過ぎから長い上り坂と、35kmと38km付近に上り坂がある以外は「坂道!」という坂道はありません。ただ、細かいアップダウンや短い坂道が多いので、平坦ではないという意見も多いのかもしれませんね。
32km付近の折り返しのアップダウンが厄介だったのですが、2022年は折り返し区間が短くなり、アップダウンも無くなっていました。
松江城マラソンの天気(気温)
松江城マラソンの過去3回の天気・気温・風速です。
開催年 | 天気 | 8時の気温 | 12時の気温 | 風速 |
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2018年 第1回 |
晴れ | 8.2℃ | 14.6℃ | 2.0~3.1m/s |
2019年 第2回 |
薄曇り | 4.5℃ | 10.2℃ | 0.7~1.3m/s |
2022年 第3回 |
薄曇り | 11.4℃ | 12.6℃ | 3.0~5.8m/s |
真冬の1歩手前の気候で基本的には走りやすい天候です。時期的に冬型の気圧配置になると風も強くなりそうですが、2019年は風もない・日差しもない・気温も低いといった環境でフルマラソンには最高の天候でした。
松江城マラソンの会場
会場 | 松江市総合体育館 |
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住所 | 〒690-0826 島根県松江市学園南1丁目21-1 |
電話 | 0852-25-1700 |
松江城マラソンの会場は、JR松江駅から徒歩15分くらいのアクセスのよい場所です。体育館自体も広々しているし、他の都市型大会とくらべて参加人数が少ないので、ウォーミングアップ・荷物預け・整列もスムーズです。
- 会場の体育館が広くて新しい
- 会場内の気温がとても暖かい
- 走る前も後も広々と待機できる
- 体育館周りでウォーミングアップできる
- 整列も緩め。ギリギリまで準備できる
という感じで、フルマラソンを走る前・走った後が充実しているので、とても気に入っています。
松江城マラソン2022の前日
松江城マラソンは前日受付が必須となります。
おかやまマラソンの反省を活かして、明るいうちに松江入りです笑
会場の松江市総合体育館は、JR松江駅から徒歩で15分くらい。松江市内で周りにはホテルも多く、アクセスしやすい場所にあります。
この広い体育館が男性の荷物預け・更衣室となります。マラソン当日は2階のスタンド(青い椅子がある場所)も開放されるので、走る前・走った後に広々と使うことができます。
3年前の松江城マラソン2019の時と同じ目標タイムにしました。3年前は3時間21分で走ることができたけど、今回は果たして・・・?
前日受付を済ませた後は、JR松江駅の近くにある「イオン松江」にて夕飯と当日の朝食の買い出し。その後ホテルへ。
夕飯は炭水化物を中心に。他におつまみ系など。
Tシャツにゼッケンをつけたり、当日の荷物の準備などをして、22時過ぎに就寝。
松江城マラソンのシューズ、補給食、ウェア
シューズ:ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%
シューズは、ここまでハーフ1回、フル2回履いている「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」3年前に購入したものです。
補給:WINZONE ENERGY GEL 2袋、メイタンCCC 1袋、アミノバイタルパーフェクトエネルギー 1袋、塩分サプリ2個
補給食には初めて「アミノバイタルパーフェクトエネルギー」を入れてみました。ゼリーに近いタイプで食感あるやつ入れたほうがいいかな?と。あとはいつもどおりのラインナップです。
ウェア:サンバイザー、サングラス、Tシャツ、アームスリーブ(アームカバー)、グローブ(asicsラングローブ)、ハーフパンツ(普通のやつ)、5本指ソックス
気温がそれほど低くなさそうだったので、冬の大会にしては薄着。当日の天気予報的にも走ってるときの雨はなさそうだったのでポンチョは携帯せず。
松江城マラソン2022のスタート前
松江城マラソン当日は4時半過ぎに起床。
シャワーを浴びて朝食。
- おはぎ1つ
- おいなりさん2つ
おはぎとおいなりさんを食べたらお腹が満たされたので、おにぎりは食べず。朝食の食べ過ぎは走っている最中に胸焼けしてしまうので、当日は控えめに。
着替えて準備をして6時半にチェックアウトして出発。シューズ円陣が7時半からだったので、少し早めに出発です。
歩いていても他のランナーさんにはあまり会わず。
会場には7時過ぎに到着。シューズ円陣まで時間があったので、松江市総合体育館の2階通路の椅子に座って待機します。
7時半になったので、シューズ円陣の集合場所へ。
今回もお初のランナーさんが多かったので少し緊張しましたが、顔見知りのランナーさんもいて気合いが入る!
シューズ円陣の後は体育館の2階で待機。7時50分くらいに荷物を預けて、体育館の周りをジョグしてウォーミングアップ。
8時10分くらいに整列へ。
松江城マラソン2022の完走記
ここからは松江城マラソン2022を実際に走った完走記をまとめます。
スタートから10kmまで
申告した予想タイムは3時間20分。ブロックは先頭のAブロック。周りを見回すと速そうなランナーさんばかり。シューズ円陣でお会いしたランナーさんたちも近くにいます。
午前8時30分
松江城マラソン2022スタート!
今回のテーマは「序盤に飛ばしすぎない」こと。
ぐんまマラソン2022もおかやまマラソン2022も、序盤に調子に乗って飛ばして、30kmから大失速というレースが続いているので、序盤はウォーミングアップのつもりで。
ウォーミングアップのつもりだからどんどん抜かされていく。でもこれはいつもどおりというか、3年前の松江城マラソンでも同じだった。焦らず。
それでも最初の1kmは4分51秒。
このまま4分50秒台をキープしていきたい。
途中で隣を白バイがゆっくり通過していく。
「あー、あれに乗れたらラクなのに」
などと妄想。
白バイの速度メーターを見ると「12km/h」とデジタル表示されている。
「あれ?おかしい?」
12km/hとはキロ5分ジャストのこと。今はキロ4分50秒~55秒くらいでは走っているので、追い抜いていくということは、少なくとも白バイはキロ4分50秒より速いペースで走ってるはず。
「たぶん白バイの速度は12.8km/hくらい、キロ4分30秒~40秒くらいなんだろうけど、デジタル表示で小数点以下が出ないだけだな。それなら納得」
などと、どうでもいいことに頭を使いながら走る。
10km手前の給水をパス。ここまでノー給水。気温が高くないこともあり喉が渇かない。このままのリズムを優先して、次の給水でジェルの補給もしよう。
序盤の10kmはキロ4分50秒台でまとめる。余力ありってわけではないが無理もしてないペース。とりあえず突っ込み過ぎはセーブできたか。
10kmからハーフまで
10km過ぎからは松江城マラソンひとつ目の長い坂道。急登ではないけど、それなりの長い坂が続く。ここは無理せず多少ペースが落ちてもリズムよく。キロ5分ジャストで通過。
上り坂が終わり、今度は下り。下りではスピードがついてキロ4分45秒へ。「もう少し速く走れるかな?3年前は4分30秒台まで上がったよな」と思ったけど、今回は無理して飛ばさない。
ちょっとした峠越えが終わると、中海沿いの道路へ。このあたりからなんとなくペースが落ちてしまったので、15km手前のエイドで給水とジェルを補給。いよいよ中海を突っ切る1本道へ。
脚はまだ大丈夫だけど自分でペースを維持するのがしんどくなってきた。中海に入ったあたりから、同じくらいのペースで走っているランナーさんをペーサーに見立ててついていく。
中海に浮かぶ大根島に入ったあたりから風も強くなる。キロ4分55秒くらいで進む集団がいたので、その最後尾につく。うまく風よけになっているのだが、どうにもついていくのがしんどい。
20km手前で遠くに「ベタ踏み坂(江島大橋)」が見える。
だが、ペースは上がらない。
「また失速してしまうのだろうか・・・?ここでメイタンを飲んでみるか?」
いつもは30km前後で摂取するメイタンCCCを20kmくらいで投入。カフェインパワーが効くかどうか?
ハーフから30kmまで
ハーフの計測ポイントを通過してから突然体が動くようになり、集団をあっさり追い抜く。
あまりにも自然と体が動くようになり自分でもびっくり!集団に喰らいつくだけが精一杯だったのに、突然の覚醒( ✧Д✧) カッ!!
「今回はメイタンがめっちゃ効いたな」
ピッチが上がりペースを上げて維持できる。
呼吸は集団についていたときよりもハァハァしてる状態だが、なぜだか体が動く。3年前の、まさに中海を走っていた時と全く同じ状況。
「やっぱり松江城マラソンは相性がいい!」
沿道で応援してる人たちに手を振り挨拶をしながら走る。こちらから挨拶すると向こうもより一層応援してくれるので元気が出る!
前方に、スタート直後から先を走ってるNさんの姿が見える。たぶん500mくらいの差。このままだと追いつけそうだ。
向かい風がまあまあ強いがストレスにはならない。それほどリズム良く走れているのが自分でもわかる。
26km地点のブラスバンドにも手を振る。指揮者の方が笑顔で手を振ってくれる。
松江城マラソンの沿道は、都市型大会にしては少ない。走るランナーも少ない。でも、少ないからこそ一人ひとりに応援してくれるし、こちらの返しも伝わる。これがとても嬉しいし、テンションが上がる。
気分よく27kmを通過して半分くらい進んだあたりだろうか?
突然、右足のふくらはぎが攣る!
なんの前兆もなく、突然の攣り。
スピードを落とし騙し騙し走ろうとするが、攣りが治まる気配がない。仕方なく止まってストレッチしたりマッサージ。
ゆっくり走り出すが、28km過ぎでまた攣る。
また止まってストレッチ・マッサージ。ふくらはぎは滅多に攣ることないのに。
ここまで順調に体が動いていただけにさすがに悔しい!思わず「クソっ・・!」と声が漏れる。
ただ、脚が攣るというのも実力。ここまでのペースに脚が耐えられないからこそ攣るのであり、すべては実力不足・練習不足。なんとか対処法を考えないと。
少しでもふくらはぎを使って踏み込むと攣るので、右脚はなるべく膝を曲げず踏み込まないような走法に。後に「欽ちゃん走り」と命名(笑)
無様な走りでスピードは出せないが、なんとかキロ5分台で耐えられる。このままペースで行ければ御の字。
やはりフルマラソンは甘くはない。
練習通り、実力通りが出るね。
「ひょっとして給水が少なかったから?」「塩分が足りないのかも?」ということも一応考えて、急遽、塩分サプリを2つ投入。
30km手前で日差しが出てきたのでサングラスをかける。
30kmから40kmまで
体はまだ大丈夫なので、沿道の声援に応えながら走る。静かに座って観戦しているおばあちゃんも、こちらの挨拶に応えてくれる。
苦しいながらも、松江城マラソンはやっぱり楽しい!
そんなことを考えながら、折り返しのスライド区間へ。
スライド区間ですぐにNさんとすれ違い。Nさんも大変そう。フルマラソンの30km過ぎだからね。
3年前の折り返し区間は、短くて急なアップダウンがあり、意外と厄介だったのだが、2022年は折り返し区間が短縮されてアップダウンの箇所は無し。
「ラッキー♪」と思いながら進む。
33kmを過ぎたあたりから、後続のランナーに徐々に抜かれ始める。
「なんでだろう?」
と思いながら34km地点のラップを確認
キロ5分29秒。
「えっ?そんなに落ちてるの!?」
自分でもビックリ!ペースが落ちてる感覚はあまりなく、それまでのキロ5分台で走っていたつもりだったが、ここまで落ちているとは・・・
「撃沈」の文字が頭をよぎる。
このままで終わりたくない!
35kmの上り坂の前にコーラを用意した私設エイドが今年もあるはず!そこでコーラもらって元気だして終盤盛り返そう!
予想どおり今年も私設エイドあり。
紙コップについでなかったので、コーラをついでもらう。
「3年前もエイド出してましたよね?」
『毎回出てますよ!』
「3年前にここでコーラもらって、そこから元気出て自己ベスト出せたんですよ!」
『今年もここからの坂道頑張ってください!』
コーラをもらいながらエイドの人と会話。
たぶん15秒くらいはいたかな?←これ、覚えておいてください笑
私設エイドを過ぎて、いよいよ正念場の上り坂へ。
全然ペースが上がらず脚も上がらないのだが、なんとか食いしばって走る。
上りが終わり下り坂へ。ペースを上げたいが、上げようとすると脚が攣りそうになるので、慎重に進む。
さすがにここまで来ると声援に応える余裕もないのだが、相性の良い松江城で撃沈だけはしたくない!と思い頑張る。
37km5分12秒、38km5分10秒。
なんとか踏ん張るものの、39km付近の上り坂はさすがにしんどい。
最後の坂道を終えて残り2km。
40kmからゴールまで
ウォッチに目をやる。
ここまでのペースを考えると、サブ3.5はギリギリで難しい。
「今年は調整がうまくいかない中、頑張れたかな」
そう思いながら走っていたが
「でも、これが2022年最後のレース。ここで今の全部を出せなくてどこで出すんだろうか?今の全部を出し切ろう!」
そう思い、最後のペースアップ。
脚が上がらず、もがくような走り。せっかくの最後の余韻も声援も楽しむ余裕なく、必死な顔して走る。
途中で「残り1km」が2つあり「どっちが本物だよw!」と突っ込む。
最後の交差点を曲がり、松江市総合体育館が見える。距離的にギリギリ間に合わないか?でも最後までダッシュだ!
3年前は声援に応え、有森さんのハイタッチにも応えながらゴールしたが、今年はなし。
最後のカーブを左折して
全力でダッシュしながらのゴール!
ネット:3時間30分05秒
惜しいww!
5秒足りない!
って、、私設エイドの会話(15秒くらい)がなければ、サブ3.5出来てたんじゃないかw?足攣りなどは実力不足で仕方ないが、この15秒は悔やまれる笑
とはいえ、この5秒が今の実力。
「お前の今の努力ではサブ3.5には足りないよ」
とハッキリ言われた形だ。
3年前の松江城マラソンより9分遅いタイム。
ただ、今持っている全力は出せた気がする。
松江城マラソン2022のゴール後
完走証を受け取り、体育館で荷物を受け取る。
体育館の2階で広々とスペースを使って着替え。暖かく、ボディーシートで全身を拭き拭き。松江城マラソンやっぱりいいな。
ゴール後はすぐにホテルに戻る予定だったけど、イベント広場をうろうろ。
マラソン参加者には無料となる「しじみ汁」をいただく。
しじみたっぷりで美味しい。
そして、島根といったら「出雲大社」
5月末の「えびすだいこく100km」のときに来たばかりだけどw
名物のしめ縄
出雲大社の社は、大きなサイズが貴重らしい。
裏からもお参りすることが大事ということでお参り。すべて、直前で観たNHKの番組の受け売りだけど笑
うさぎもしっかりお参りしてる。
出雲大社で出雲蕎麦。
寒かったので割子ではなく温かいお蕎麦をチョイス。美味しくリカバリーできました。
松江城マラソン2022のまとめ
ここまで、松江城マラソン2022の完走記をまとめました。
3年前の好走を期待して走った大会でしたが、惜しくもサブ3.5達成ならず。3年前の松江城で達成したPBよりも9分遅い結果でした。
3年前の記録を振り返ると、ハーフ過ぎから32kmまでを4分30秒台(最速4分27秒)で走っていたから、当時よりキロ10秒くらい走力が足りない感じでしょうか?このキロ10秒はかなり大きいですね。
ただ、やっぱり相性の良い大会。
いつも失速する中盤でペースアップできたし、秋の調整がうまくいかなかった中では好走できた大会だと思います。
起伏は多少あるけど、走っていて楽しい大会です。
- マラソンの前後がストレスなく過ごせる
- 参加人数が多くないので最初から混まない
- コースも広いので広々走れる
- 沿道の応援がみんな暖かい
- 中海の景色が良い
- 陸連公認大会
陸連公認の大会でPB更新を狙う人はもちろん、遠くに住んでいるランナーさんにも、ぜひ一度は出てほしい大会ですね!