腸脛靭帯炎を発症してから10ヵ月。
最初に痛めたときはまさかこんなに長い期間痛みに苦しみ、悩まされるとは思ってもいませんでした。
現在も完治したわけではなく、ランニングの後は疲れが残ったり、何となく痛みが残る場合がありますが、痛みや違和感でランニングに集中できない、といったようなことは無くなり、気分よくランニングすることができています。
今回の腸脛靭帯炎の経験は、ランニングに対する多くの発見や気づきを私に教えてくれました。そしてその多くの発見は、ケガをしなければ踏み込めなかった部分でもあり、悪いことだけではないと思っています。
今回は、私が経験した新たな発見や気づきをまとめたいと思います。
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まずはケガを確定させる
これは、足底筋膜炎のときも学んだことですが、ランニングで故障が発生し、少し時間をおいても回復しない場合は、必ず病院に行きましょう。
病院に行ったからといって、すぐに良くなるわけではありません。特にランニングによる損傷は普段の生活で動かす箇所を痛めることが多く、思うように回復しないことの方が多いと思います。
ですが、病院ではケガを特定することができます。
今はネットで詳しくケガの内容が調べられるため、ある程度自分で推測することができますが、ケガが長引いた場合、本当にそのケガなのか?他のケガの可能性はないのか?は判断できません。
病院で診察や精密検査を行い、科学的にケガを特定することによって、不安感もなくなり、そのケガに対して治療や対策に集中することができます。
ケガと付き合っていくという考え方
先述しましたが、ランニングによる損傷は、思うように回復せず長引く場合が多いです。
体調管理を徹底している一流ランナーでさえ、ケガに悩まされ思うような練習ができないケースもあることから、私たち市民ランナーがケガに悩まされるのも無理はないと思います。
私の場合、腸脛靭帯炎を発症してから10ヵ月、この期間ランニングを完全に休止していたら、ひょっとしたら今現在は完治して、ケガを全く気にすることなく走れるようになっていたかもしれません。
ですが、それは10ヵ月経過した今だからこそ言えることであって、ケガをしたときには大変難しい判断となります。どのくらい休めばいいのか?3ヶ月?半年?1年?
また、完全休止して完治したとしても、再発する可能性が高いと思います。
ケガをしたのは、体調管理やランニングフォームなどが未熟である可能性が高く、その部分の改善や考察がない限り同じことの繰り返しになります。
もちろんこれは、ケガを押して無理に走るということではありません。
ケガを悪化させない程度にいろいろと試行錯誤を繰り返すことによって、ランニングやケガに対する経験値が上がり、結果的にその後のランニング生活のメリットになると考えています。
そして私は今この段階にいるのではないかと思っています。
ランニングの新しい発見がある
これは今までも言ってきたことですが、腸脛靭帯炎の改善のために「フォアフット走法」に取り組んでいます。
何度も雑誌などで取り上げられ気になっていましたが、賛否両論の意見や自分のランニングフォームを崩すことを恐れて踏み込めない部分でした。
腸脛靭帯炎を機に、良いと思われるものは何でもやってやろう!という気持ちになりフォアフット走法に取り組むことができました。
今までとは違うフォーム、違うランニングシューズで走ることがこんなに新鮮なことだとは思いませんでした。足裏で加重をダイレクトに感じながら走る感覚は、全てのランナーの方に一度体験してもらいたいですね。
もちろん、自分に合わないと思ったらやめればいいだけのことです。
今後、再度痛みが強くなり思うように走れないときが来る可能性もありますが、そのときはまた違ったアプローチを模索し、新たな発見ができるチャンスだと前向きに捉えていこうと思っています。