2022年8月28日に開催された「北海道マラソン2022」に参加しました。
北海道マラソンは10年くらい前から出たい大会でしたが、サロマ湖100kmウルトラマラソンが近いことや真夏の大会ということで見送っていました。
2022年はサロマ湖100kmも中止となり、何より!東京オリンピックのマラソンコースを走れる初めての大会ということもありエントリーしました。
このページでは、北海道マラソン2022の概要、コース、会場などの特徴と、実際に走った完走記をご紹介します。
北海道マラソンの基本情報
開催日時 | 2022年8月28日(日) |
---|---|
会場 | 当日:札幌市大通公園西3丁目~10丁目 受付:大通公園西8丁目 |
種目 | フルマラソン |
整列時刻 | 7:00~8:10 |
スタート | 8:30(全ブロック一斉スタート) |
制限時間 | 6時間(例年より1時間長い) |
定員 | 20,000人 |
受付 | 当日受付なし 前々日:13:00~20:00 前日:10:00~20:00 |
更衣室 | あり |
荷物預かり | あり(無料) |
参加賞 | OnのTシャツ お米・大福・ウェットティッシュ |
完走賞 | 完走メダル・フィニッシャータオル サッポロから先着5,000名にビールジョッキ! |
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公式の案内には、参加賞はTシャツのみしか書かれてませんが、受付時にお米・大福・ウェットティッシュなどがもらえました。また、サッポロから完走者先着5,000名までにビールジョッキプレゼントがあり、多くのランナーさんが一番期待した完走賞だと思います(笑)
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北海道マラソンのコース
前半15kmまでと、折り返してからの40km手前からは、東京オリンピック2020のマラソンと全く同じコースを走ります。
東京オリンピックはここの周回コースでした。
15kmから40km手前までは、宮の森・北24条通から新川通の折り返しとなります。広々とした道路で走りやすいですが、基本的には代わり映えしない単調なコース。日差しを遮る木々も無いので、日差し照りつける日はランナーを苦しめる区間となります。
高低差(アップダウン)はほとんどありません。
4km過ぎの自動車教習所前の坂と、架線や橋のアンダーパス(2箇所)以外は坂道をほとんど感じることはありません。コースとしてはフルフラットです。
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僕が過去に参加したフルマラソンの大会の中でも、最も平坦なフラットコースだったと思います。
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北海道マラソンの過去の天候
北海道マラソンの気象データ(天気)です。
※スタートが午前9時となった2012年から
※2011年までは12時10分スタート
※2020年、2021年は中止
※気温はスタート時
年 | 開催日 | 天気 | 気温 | 湿度 |
---|---|---|---|---|
2019年 | 8月25日 | 雨 | 18.7℃ | 73% |
2018年 | 8月26日 | 晴れ | 25.5℃ | 71% |
2017年 | 8月27日 | 曇り | 24.8℃ | 47% |
2016年 | 8月28日 | 晴れ | 18.0℃ | 66% |
2015年 | 8月30日 | 晴れ | 21.2℃ | 59% |
2014年 | 8月31日 | 晴れ | 21.8℃ | 58% |
2013年 | 8月25日 | 晴れ | 26.5℃ | 51% |
2012年 | 8月26日 | 曇り | 28.0℃ | 55% |
北海道といえども、基本的にはマラソンには不向きな気温です。また、湿度が意外に高いのもランナーを苦しめる原因でしょう。
北海道マラソンの会場
北海道マラソンの会場は、札幌の中心地でもある大通公園です。
大通公園。北海道に来たら必ず飲む「ガラナ」とともに。
夏はビアガーデン、冬はさっぽろ雪まつりの会場となる有名な場所です。
いつもは札幌駅付近のホテルに泊まるのですが、さすが北海道マラソン。札幌駅付近のホテルは少し割高だったので、今回は中島公園付近のホテルにしました。
中島公園からは徒歩20分くらい。
当日もウォーミングアップがてらちょうどよい距離ですね。
受付は前々日に行ったので、そこまで人も多くなく。実際の受付は大通公園西8丁目ですが、とりあえず大通公園に行けば人の流れでわかります(笑)
コロナ感染症対策もあり、大会の1週間前くらいからWEBによる体調管理があります。WEBの管理画面にQRコード画面があるので、体調管理画面とQRコードを見せて受付になります。
公式では、受付でもらえる参加賞はOnのTシャツのみですが、その他にも「お米・大福・ウェットティッシュ」がもらえます。意外と重いので、持ち物には注意です。
当日はテレビ塔に向かってスタートするんだよなぁ、などと思いながら札幌をブラブラと。
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さて、次からは「当日の完走記」です。
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北海道マラソン2022のスタート前
6時20分くらいにホテル出発予定なので、4時半くらいに起床。起床後はシャワーを浴びて朝食と荷物の用意
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- 大きめのおにぎり1個
- おいなりさん2個
- しじみの味噌汁
- オレンジジュース
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すべてホテル向かいのセイコーマートで買いました(笑) セイコマ、安くて美味しくていいですよね!セイコマ最高~\(^o^)/
今回、携帯するジェル系は受付の時に会場で購入しました。
左から10km、20km、30km地点で飲み、一番右の粉末パウダーは走ったあとのリカバリー用とのこと。
結論から言うと、初めて試すジェルでしたが、あまり美味しくなく(しかもちょっと食べにくく)正直、ちょっと失敗だったかな、、と。まあでも、ちゃんと栄養補給はできたと思います。
ランウェアに着替えて荷物を準備して、予定通り6時20分くらいに出発。
ホテルを出た途端に感じたこと
「暑い!ジメジメしてる!」
外に出て少し肌寒いくらいを想像してましたが、半袖Tシャツでも全然普通。気温の高さよりも、湿度の高さが気になります。夏の大会なのでわかっていたことではありますが、フルマラソンにはあまり好ましくない気候です。
会場に向けて歩いていても、2万人規模の大会の割にそこまでランナーさんが多くなく。時間が早かったのと、ホテルが中島公園付近だったからかな?
途中でちょっとトラブルありましたが、6時45分過ぎに大通公園の会場に到着。
ここから、いつもサロマ湖100kmマラソンを一緒に走るMさんと合流。Mさんは大通公園通り沿いのビルに勤めているので、Mさんの会社を待機場所として利用させてもらえました。室内で広々と準備できてめっちゃ助かった!
7時20分くらいに、これまたいつものサロマメンバーのPさん、次回のサロマでサブ10を狙うNさんと合流。シューズ円陣で気合いを入れます!
シューズ円陣終わってからは荷物を預けて整列。今回は真ん中くらいのEブロックです。3時間20分~30分くらいでエントリーしたけど、まあまあ後ろの方でした。
荷物預け場所は人が多かったけど、待つことなくスムーズ。7時50分くらいにはEブロックの整列場所へ行きました。
整列時はこんな感じで座って間隔を開けて待機。10年以上マラソン大会に出てますが、整列時に座って待機は初めて!これも感染症対策だったのかな?
スタート20分前、8時10分頃からゆるゆると動き出します。
動き出してるときも各自マスクをして、間隔も通常より開き気味。ランナーさんみんながマナーを自主的に守ってる感じです。
整列してからの待ち時間が長ったけど、今回はスマホを携帯して走るので、スマホを見ながら時間を潰します。
で、いよいよスタート1分前。
「テレビ塔でカウントダウンが始まります!ランナーのみなさん、テレビ塔を見ながら声は出さず手拍子でカウントダウンお願いします!」
のアナウンス。
Eブロックの僕の位置からはカウントダウン見えず(T_T)
残念。。。
北海道マラソン2022の完走記
午前8時30分、北海道マラソン2022スタート!
この時点で日差しはなく。湿度の高さは気になりましたが、このまま温度も上がらず最後までいってほしいなー、などと淡い期待をしながらスタート。
ロング走不足で臨むフルマラソン。どこまで脚がもつか。
スタートから中間地点まで
スタートしてからも、しばらくは止まったままだったり歩きがあったり。「久々の大規模大会だなぁ」と早くも醍醐味を味わう。
スタートしてから2分50秒後にスタート地点を通過。まずはメインの通りをすすきの方面に向けて南下。
最初の1kmが5分47秒。遅い!
すすきののメッカ「ニッカウィスキーの看板」を横目に南下。
Eブロック集団はさすがにペースが遅かったかな?序盤5kmくらいまではキロ5分20秒前後で進む。まあでも最初はこのくらいがちょうどよいのかも。
4km過ぎに左折して、自動車教習所のところが唯一の坂道らしい坂道。
この坂道で、今回参加しなかったいつものサロマメンバーOさんが応援に出てるはず!スピードを緩めて探しまくる。。。
が、いない!
まあ、前日深夜に牛丼の写真をSNSにアップしていた時点で察したよ。。
自動車教習所の坂道を過ぎて左折して平岸通に入り、ここから北上。傾斜も緩やかな下り坂になるので、キロ4分50秒前後まで自然とペースが上がる。
平岸通から南7条橋を渡り、創成川通へ。ここで線路を通過するためアンダーパス「創成トンネル」へ入る。
他のランナーさんも言ってたけど、ここがなかなかの蒸し暑さ。山を貫くトンネルとは違ってアンダーパスは暑いのね。
創成トンネルを抜けてからはひたすら北上。海鮮のお店が立ち並ぶ「二条市場」を横目に通過。日差しがチラチラと顔を見せるときがあって暑さが気になりだすが、まだ大丈夫。
北24条駅付近を左折して宮の森・北24条通へ。ここからオリンピックコースを離れて、折り返しランナーさんとすれ違う「すれ違いゾーン」
ペースはキロ4分55秒台。
3年前ならキロ4分45秒くらいでは走れてたかな?などと考えながら走る。
新川通から右折して新琴似2条通に入り、また新川通へ。応援も多くコースも走りやすい。コース的にあまり飽きはこないけど、やっぱり暑い!
20km地点の新川西会館前で吹奏楽部の大合奏!
これは元気がでる!
テンション上がる!
ペースは、、あまり上がらない(笑)
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中間地点まで:1時間47分17秒
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中間地点からゴールまで
21.0975kmの中間地点を過ぎてもペースは比較的安定。キロ4分50秒台で走る。ただ、この時点から暑さがかなり気になる。
給水所が来るとスポンジを必ず受け取って、顔を拭いたり後頭部を冷やしたり。スポンジがないところでは、後頭部から水をかけ流したり。後半にかけて、だんだんとなりふり構わず水をぶっかけるようになる。
24km~25kmあたりでNさんとすれ違い。この時点でネットタイムで5,6分差くらいかな?円陣メンバーで唯一気がついた。
25km付近、前田森林公園の奥にランナーサポートを発見!冬に貯蔵した雪を配布してるらしいが、完全なファンランではないためスルー。
26km地点でようやく新川通の折り返し。事前に聞いてたほど飽きのこないコースで、道も広々走りやすい。
私設エイドでコーラをもらいリフレッシュ!
さあ、ここから快調に走るか~
、、と思い走り出すが、
ここでピタッッッと脚が止まる(笑)
自分でもビックリするぐらい急に脚が止まりペースダウン。
事前の走り込み不足と
暑さ(特に湿気)の影響かな。
残り14kmくらい。
ここからは、できるだけペースの落ち込みを抑える&脚が攣らないような走りで我慢勝負。我慢は慣れている。100kmの我慢に比べたらw
30km付近かな?歩いていたゲストランナーのワイナイナさんを抜かす。調子が悪かったのかな?
30km過ぎからは、給水所があれば10秒くらい歩きながらしっかり給水&水かぶり。一度お腹の方にかけて不快だったので、後頭部から背中に流すようにかける。ペースは5分20秒台へ。
32km地点でメイタンCCを摂取。一瞬効いたような気になり5分10秒までペースが上がるが、効果はここまで。以降は5分20秒台でなんとか粘る。
38km手前から、ようやくオリンピックコースに戻り、北海道大学の構内へ。
憧れのイチョウ並木。
「この大学を目指したこともあったなー」
などと思いながら我慢の走り。
大学の出口で和太鼓の演奏。
20km地点の吹奏楽部の演奏もそうだが、長時間の演奏でランナーを応援してくれる姿勢に頭が下がる思い。
北海道大学を抜けて、北海道庁の赤れんが。
なんとも景観の良い場所だ。
体は辛いが気分はいい。
、、、と思っていたら、
前のランナーさんが突然の転倒!
かなり激しくズッコケていたが、大丈夫だっただろうか?
疲れで脚が上がらなくなってきている。自分も気をつけないと。
北海道庁をあとにして、時計台を通り過ぎ、いよいよ最後の直線。どんなフルマラソンの大会もそうだけど、最後の直線って長いよね。
ウォッチを見ながら、なんとなく(ネットでも)3時間40分切りが無理そうだったので、最後はスマホを取り出して撮影しながらゴールへ。
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グロスタイム:3時間43分12秒
ネットタイム:3時間40分22秒
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暑さと走り込み不足があったとはいえ、コースは平坦。3時間30分台の後半でゴールできるかな?と思っていただけに、ちょっと悔しい。まあフルマラソンは甘くはない、練習の内容がしっかりでるね。
北海道マラソン2022のゴール後
ゴール後は流れに沿って歩くと「マスク受け取り→霧シャワーゾーン→完走メダル配布→フィニッシャータオル配布→キンキンに冷えた水の配布→氷の配布」という流れ。
預けた荷物を取りに行こうとすると、長蛇の列。
え?荷物受け取りこんな並ぶの!?
いやいや、荷物の預け場所は全然空いてる・・・
あっ!!
先着5,000名のサッポロビールのジョッキだ!
預けていた手荷物を受け取って、急いでビールジョッキの列へ。先にゴールしていた(そしてサブ3.5を達成していた)Nさんと合流して、無事にビールジョッキをゲット!
その後、少しあとにゴールしたMさんと合流して、Mさんの事務所で着替えさせてもらう。ゆっくりトイレも使わせてもらって助かりました。
Pさんは、、、
(応援ナビで確認)
まだ頑張ってるな。
ちなみにMさん、この1週間後に安達太良山のトレイルレースに出場予定。北海道マラソンは調整ランだったのでしょう。相変わらずのタフネスぶり。
北海道マラソン2022のまとめ
ここまで、北海道マラソン2022の完走記をまとめました。
北海道マラソンは僕がランを始めたときから意識していた大会で、いつか出たいと思っていた大会。そして真夏の暑さに苦しむという噂も。
今回も気温と湿度の高さは夏って感じでしたが、日差しがそれほど出なかったのは幸いでした。カンカン照りならもっと苦しんだでしょう。
2万人規模の大規模大会。コースの規模も声援も大きく、久々の都市型フルマラソンを堪能できました。
コロナ禍で3年ぶりに開催された北海道マラソン。大会関係者やボランティアの方々の尽力無しには実現しなかったでしょう。札幌の中心地を走れたことに、ただただ感謝です。