new balance ミニマス MT10を購入してフォアフット走法を試し始めました。まだ導入段階なので自然に走るというよりも確かめながら走るといった感じですが、新感覚をそれなりに楽しんでます。
フォアフット走法の話題がホットになってもう何年も経ちますが、僕がこのタイミングでフォアフット走法を取り入れようと考えたのは、今悩んでいる「腸脛靭帯炎(ランナーズニー)」のためです。
フォアフット導入は腸脛靭帯炎の対策のため
昨年の四万十川ウルトラマラソン後の練習で腸脛靭帯炎を発症して以来、「日常は痛くない→5kmくらいを走る→違和感・鈍痛→治療・休養→日常は痛くない・・・」という負のスパイラルを繰り返し、今現在もまともな練習ができていません。
病院にも行きましたが負のスパイラルから抜けられず「足底筋膜炎のときのように根本的な部分を変える必要がある!」という思いからランニングフォーム(走法)に着目しました。
ランニングフォーム(走法)の考察
- フォアフット走法か?
- フラット(ミッドフット)走法か?
- かかと着地か?
マラソン・ランニング界隈では、ランニングフォームや走法など是非や効果について、賛否両論様々な意見・評価・研究結果が飛び交っていて、それはそれで興味深くて楽しいです。
ここまで賛否両論が分かれていて、調べれば調べる程「じゃあ、結局どっちなの?」と結論がでないことってなかなかないことではないでしょうか?しかもそれが「走り方」という、ランニングするうえで根幹となる部分なのにです。
まあ、根幹となる部分だからこそ議論が大きく白熱するのだとは思いますが(^_^;)
そこで、ランニングフォーム(走法)について、僕なりに意見・評価をまとめてみました。
走法別のメリット・デメリット
フォアフット走法 フラット走法も含む |
かかと着地走法 | |
---|---|---|
メリット | ・負荷が重心に乗りやすく効率的に体重移動できる ・推進力を止めずに次の動作に利用できる ・膝・かかとへの負担が少ない ・人間本来の走りを実現 |
・太腿、ハムストリングなど大きい筋肉が使える ・シューズのかかとのクッションを効率よく使える |
デメリット | ・ふくらはぎ、アキレス腱など小さい筋肉への負担が大きい ・足首、股関節などの柔軟性が必要(慣れの部分など) |
・体重移動が非効率的 ・推進力を一旦止めてしまう ・かかとで衝撃を受け止めるため、かかと、膝への負担が大きい |
最近ではナイキの厚底シューズ(ナイキズームフライなど)の影響で、フォアフット走法が注目されています。一部では「フォアフット走法こそ完璧なランニング走法」といった論調もあります。
ですが、上記の表のように着地の仕方にはフォアフット・かかとそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらが良い・悪いではありません。
自分に合った走法を選ぼう
走らなければ足に負担はかかりません。
走れば足に負担がかかります。
ただそれだけです。
・・・と言うとかなり乱暴なので私の考察を。
確かに、科学的に分析して、一般的に効率のよい理想のフォーム(走法)というのがあると思います。ですがそれはあくまで一般的であり、10人中10人に当てはまるとは僕は思いません。
- 太腿の強い人・弱い人
- 膝の強い人・弱い人
- ふくらはぎの強い人・弱い人
- かかとの強い人・弱い人
人によってはどこが強いか・弱いかなんて違うだろうし、体質的に頑丈な人・ケガしやすい人がいる中で、一概にこれは良い、これは悪いとは言えないと思います。
科学的に「このフォーム(走法)はここに負担がかかる」というのを認識したうえで、自分にはどのフォーム(走法)が合っているか試しながらやるしかありません。
自分の体で試しながら、相談しながら試行錯誤することがランニングの魅力でもあると思っています。
自分がランナーでありトレーナーであるということですね。
フォアフット走法を試す理由
僕が腸脛靭帯炎改善のためにフォアフット走法を取り入れようとしたのは、いろいろ調べる中でフォアフット走法で改善した方を多く見かけたからです。
特に決定打となったのは、こちらのブログを拝見したからでした。
上記ブログの方は、ランや登山などアクティブに楽しむ方でブログの内容も面白いのですが、長年、腸脛靭帯炎で試行錯誤されていて、腸脛靭帯炎についての見識が豊富、今は腸脛靭帯と上手に付き合いながらランを楽しまれています。
その中の一つに「new balance ミニマス MT10」を試している記事があり、私の背中を後押ししてくれました。
フォアフット走法で腸脛靭帯炎が全く治らないかもしれないし、腸脛靭帯炎が治っても他の箇所を故障するかもしれません。
でも、やってみなければわからない。
ならばやるしかないでしょう!
フォアフット走法導入の後日談
その後、フォアフット走法導入により腸脛靭帯炎が回復しました。
フォアフット走法が直接の原因なのか、他の施策との相乗効果で回復したのかはありますが、フォアフット走法導入により長く悩んでいた腸脛靭帯炎を克服することができました。
今はフォアフットというよりも、ミッドフット(フラット)気味に着地する走法になっていますが、フォアフット走法導入が転機になったのは間違いありません。
もし長くケガに悩んでいたり、記録に伸び悩んでいるのなら、思い切って走法やシューズなどを変えてみるのもいいと思いますよ!