マラソンを走るランナーにとって、レース中のエネルギー補給は重要です。
特に、フルマラソンをサブ4よりも遅いタイムで走るランナーは、走る時間も長くなるし、後半のエネルギー不足(ガス欠)で脚が攣ったり動かなくなることもあります。
日本のマラソン大会では、給水所(エイドステーション)に、おにぎり、カステラ、バナナ、パン、チョコレートなどの補給食が用意されていますが、胃腸が弱いと上手くエネルギー補給できなかったり、気持ち悪くなってしまうこともあります。
僕も胃腸が弱いランナーのひとり。長時間走ると疲れが必ずお腹にきます。
「リカバリーだ!」なんて走った後にガッツリ食べると、胸焼け・吐き気・お腹ゴロゴロ間違いなしです。
そんな、胃腸の弱いランナーの必需品が「エナジージェル(補給食)」です。
消化・吸収がよくて、レース中に素早くエネルギーを補給することができます。エナジージェルのおかげで最後のひと踏ん張りができたというランナーも多いです。
今回は、実際にランニングの練習やマラソン大会本番で食べてみた感想から、おすすめのエナジージェル3商品をご紹介します。
エナジージェルおすすめランキング
僕がエナジージェルで重要視しているのは以下のポイントです。
- 体力回復効果
- 携帯しやすさ
- 飲みやすさ
特に、体力回復効果はもっとも重視しています。
エナジージェルは飲む商品によっては、飲んでから疲れがとれてブーストかかったように脚が進むものもあります。
実際にその効果をフルマラソンで経験しているだけに、30kmくらいでバテバテになってしまう人には、ぜひ今回ご紹介するエナジージェルを飲んで、体力回復効果を実感して欲しいです。
ハニースティンガー
固形に近いジェル(液体)タイプの「ハニースティンガー」です。
1袋32グラムと軽量でサイズも小さめ。携帯性があり持ちやすいです。
カロリーは100kcalと、1口で飲むエナジージェルでは十分のカロリーです。
味も以下の8種類。
- フルーツスムージー
- アサイー
- バニラ
- マンゴオレンジ
- ストロベリーキウイ(カフェイン入り)
- チョコレート(カフェイン入り)
- クラシックエナジージェルゴールド
- クラシックエナジージェルジンセン
とあり、いろいろな味が楽しめるので、毎回同じ味だと飽きてしまう人におすすめです。
ただ、ハニースティンガーの一番のポイントは、カロリーでもなく味でもなく「カフェイン入り」の疲労回復効果。
正確に言うと、疲労回復というよりも「ごまかしている」だけなのですが、カフェイン入りのストロベリーキウイとチョコレートの効果は抜群です。
飲んで1km、2km走る間に疲れが抜けて、今までバテバテだったのに自然とペースアップするまで回復します。
実際に僕もフルマラソンと100kmウルトラマラソンで効果を実感しています。
唯一の難点は「甘ったるさ」
液体タイプのエナジージェル全般に言えることなのですが、めっちゃ甘い!
僕は練習でも大会でも何度も飲んでいるので慣れましたが、最初は走りながらこの甘さを摂取するのに少し抵抗がありました。
マラソン大会では給水所のちょっと前でハニースティンガーを飲んで、給水所で水やスポーツドリンクを飲んで、紙コップと一緒に捨てると一石二鳥でおすすめです。
ちなみに、ハニースティンガーに似ている商品で、日本では有名な「shotz(ショッツ)エナジージェル」がありますが、僕はハニースティンガーの方が味も大きさも飲みやすいと思っています。
ハニースティンガーは、ぜひハーフ以上の大会でその効果を実感してみてください!
1袋:32グラム
カロリー:100kcal
メダリスト エナジージェル
次におすすめなのが、メダリストエナジージェル。
アップル&はちみつ味とグレープフルーツ&はちみつ味があります。どちらも美味しいですが、僕のおすすめはアップル&はちみつ味。
あっさりとした飲み味で、エナジージェルによくある「甘ったるさ」がありません。ゼリーに近いタイプなので食感もあり腹持ちもいいです。
薄型設計で、他のエナジージェルより薄いので、ウェストポーチの中でもかさ張らないで携帯しやすいです。
薄い分サイズは少し大きめなので、片手で持ちながら飲むのは少し難しいですが、両手で持って押し出すようにして飲めば、手も汚れず素早くエネルギー補給することができます。
甘さ控えめなので、口が乾いている走っている最中でも美味しく摂取できるところが気に入っています。
カフェイン入りではないので劇的な回復効果はありませんが、エネルギー切れやお腹が空くことはありません。ウルトラランナーの岩本能史さんもおすすめのエナジージェルです。
1袋:45グラム
カロリー:106kcal
ザバス ピットインゼリーバー
完全なゼリータイプの「ザバス ピットインゼリーバー」です。
アップル味とマスカット味がありますが、おすすめはアップル味。
ほどよい食感があるので食べごたえがあるし、腹持ちもいいです。あっさりとした味なので、走っている最中に食べても、水分が奪われて「飲み物が欲しい!」となることがありません。
サイズもそれほど大きくないので携帯性もあります。
唯一の難点は食べにくいこと。
ザバスのピットインゼリーバーを食べるときは、必ず手がベトベトになります。僕の食べ方が下手なだけかなぁ、どんなに工夫しても絶対汚れます。誰か手を汚すことなく上手に食べられる人いますか?
食べやすければ水もいらずに食べることができるのですが、手がベトベトになるので、必然的に給水所の直前で食べることになりますね。。。
でも、味・携帯性・エネルギー・腹持ちはバッチリなので、手がベトベトするのが気にならなければおすすめのエナジージェルです。
1袋:50グラム
カロリー:100kcal
脚の攣り防止に「塩熱サプリ」
3選と言いつつ、もうひとつだけぜひ紹介したいサプリがあります。
それが「塩熱サプリ」
マラソン中(特にフルマラソン終盤)で起こる「脚の攣り」はカリウム、ナトリウム不足によるものです。
汗と一緒に流れ出るからですね。
1度脚が攣ってしまうと、どうすることもできません。無理に走ると痙攣を起こして全く走れなくなってしまうため、ペースを大幅に落としてだましだまし走るしかありません。
いかに脚の攣りを防止するか。
それが好記録(PB更新)の鍵になります。
カリウム、ナトリウムは食塩からも補給できますが、疲れた胃に直接の食塩は胃を荒らして大きな負担になってしまいます。場合によっては激しい吐き気も。
ナトリウム・カリウムだけを効率よく摂取して終盤の脚の攣りを防止するのが塩熱サプリの役割です。
僕はフルマラソンの終盤(35km過ぎ)に必ず脚の攣りを起こしてしまっていたのですが、塩熱サプリを摂取するようになってから、脚が攣ることがなくなりました。
フルマラソンだと10kmごとに1つ摂取しています。
味もお菓子の「ハイレモン」のような味で美味しく摂取できるのも気に入っている点です。
脚の攣り防止にぜひおすすめしたいサプリです。
エナジージェルのまとめ
僕自身、最初の頃はエネルギー補給をおろそかにしていて「補給食のパンとかバナナ食べれば大丈夫だろ」と思っていたのですが、エナジージェルで効率よく摂取することで、マラソンの結果が全然違います。
- 疲れが出てきてからのペースアップ
- 30km過ぎのツラい区間のもうひと踏ん張り
エネルギー補給を上手にすることで、疲れによるやる気の低下・ペース低下を最大限引っ張ることができます。自己ベスト更新に上手なエネルギー補給はかかせません。
僕は今のところフルマラソンでは
- 15km
- 25km
- 35km
でエナジージェルを飲んでいます。
あとは、最近では「アミノサウルスというアミノ酸スティック」を飲んで、最後のひと踏ん張りを引き出していします。
今回ご紹介したエナジージェルで、ぜひ自己ベスト更新を目指してください。
そして何より、苦しくなく走れる区間が長いほうがマラソンは楽しいですよ!
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